8 | “ポスト中国”のあの国でXiaomiスマホが不振のワケ 販売戦略の見直しが急務 | ----------- | |
2023-02-22 06:50 | ????0? | ||
スマートフォン出荷台数の減少理由は景気の影響だけではなく、スマートフォン新製品に対しての消費者の関心が年々弱まっていると見る向きもある。実際に日常的な用途なら、現在販売されているミドルレンジクラスの製品でも十分使える性能を有している。また中国市場ではメーカー同士が過度な新製品の投入合戦を繰り広げており、新製品に大きな進化が見られなければ、むしろ価格が下がった旧モデルを求める消費者が増えても不思議ではない。 Canalysによると、2022年のインドのスマートフォン市場は前年比で出荷台数が6%減少した。しかも第4四半期は前年比マイナス27%と急ブレーキがかかっている。中でもXiaomiはマイナス40%、realmeはマイナス65%と大幅減となった。Xiaomiは2017年第4四半期にSamsungからシェア1位を奪い、以来トップの座をキープしていたが、この第4四半期にはSamsungだけではなくvivoにも抜かれシェア3位と大きく後退してしまったのだ。各メーカーは第4四半期に売れ筋モデルを多数投入して販売増を狙うが、Xiaomiとrealmeの製品展開は消費者ニーズにマッチしなかったのである。 IDCによると、インドでは500ドル以上のプレミアム価格帯のモデルへの関心が高まりを見せているという。BNPL(Buy Now Pay Later、後払い決済)や分割払い購入の普及で高価格帯のモデルが以前よりも買いやすくなった。2022年上半期はプレミアムスマートフォンの出荷台数が前年比83%も伸び、その結果、全スマートフォン出荷台数のうち6%を占めるまで成長している。手元資金がないため低価格モデルの購入に甘んじていたインド人たちが、次々とiPhoneやGalaxyの折りたたみスマートフォンを買い求めるようになったのだ。 さらには、スマートフォンの販売スタイルも各メーカーの出荷台数に大きな影響を与えたとCanalysは報告している。新型コロナウイルスがまん延していた2021年はFlipkartやアマゾン、そして各メーカーのECサイトなどオンライン販売が好調だったが、2022年になると地方都市を中心にリアル店舗での買い物客が戻り、オフライン市場での販売を強化したメーカーの販売が好調だったという。Xiaomiとrealmeはオンライン販売を強化していたXiaomiとrealmeに対し、OPPOとvivoはオフライン回帰をいち早く進めていたのだ。 そして4つ目の理由が格安モデルの競争激化だ。調査会社が一般公開するグラフや表には出てこないが、アフリカなど新興国で低価格スマートフォンを展開する中国の隠れた巨人、Transsion(伝音科技)が低価格モデルでインドでも存在感を高めている。TranssionはItel、Tecno、Infinixの3社を持ち、インド市場に特化したモデルも積極的に展開している。例えばTecnoの「Spark Go 2022」はアウト1300万画素、イン800万画素とカメラ性能はエントリークラスだが、インカメラの横にフロントフラッシュを搭載。暗い場所でも明るいセルフィーが写せるためインドで人気のモデルになっている。価格は8999ルピー(約1万4000円)だが、他の低価格機と十分な差別化ができている。 -- ???????? | |||
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