8 | 「FCNT経営破綻」の衝撃 arrows/らくスマ販売好調でも苦戦、穴を埋めるメーカーは現れるのか | ----------- | |
2023-06-03 06:50 | ????0? | ||
arrowsシリーズやらくらくスマートフォンを手掛けるFCNTが、5月30日に民事再生法の適用を申請したことを発表した。同社の親会社にあたるREINOWAホールディングスや、FCNTなどの端末を製造するREINOWA傘下のジャパン・イーエム・ソリューションズ(JEMS)も、経営が破綻。FCNTはSNSなどのサービスを、JEMSはFCNTの端末を除くスマートフォンなどの製造をスポンサー企業の支援を受け、継続する予定だ。一方で、FCNTの端末開発や保守などは、支援先が見つかっておらず、同日付けで事業を停止している。 2月には、環境に配慮し、再生素材をふんだんに使った「arrows N」をドコモから発売するなど、経営破綻のそぶりが見えなかっただけに、突然の発表には大きな衝撃が走った。同社の端末を販売するキャリアも、販売やサポートの継続を模索するなど、対応に追われた。同じ5月には、京セラもコンシューマー事業からの撤退を表明しており、日本のスマートフォン市場が大きく動く可能性も表面化している。ここでは、その影響や今後の行方を占っていきたい。 特に、同社の端末で人気があったのは、2021年末に投入した「arrows We」だ。同モデルは、2万円台前半のエントリーモデルで、プロセッサにはSnapdragon 480を採用。IPX5やIPX8/IP6Xの防水・防塵(じん)に対応しており、おサイフケータイなどの日本仕様も満たしていた。ソフトバンク版はeSIMに対応するなど、エントリーモデルとしてはスペックが充実していた端末だ。もともと、arrowsシリーズはドコモでの取り扱いが多かったが、3キャリアに販路を広げ、みんな(We)が売るarrowsになったことも販売好調の要因といえる。 一方で、FCNTは、民事再生法の適用申請に至った理由として、売り上げが伸び悩みや、急激な円安の進行、世界的な物価高を挙げている。売り上げが低迷する中、コストだけが急騰した結果として、資金繰りが悪化してしまったというわけだ。確かに、arrows Weは販売こそ好調だったが、上記のように、1台あたりの販売価格は2万円強。キャリアへの納入価格は、それを下回る。出荷台数が100万台を超えたといっても、ミドルレンジモデルの50万台より売り上げは少なくなってしまう。 エントリーモデルは、製造にかけられるコストにも限りがある。このような中、想定以上に円安や物価高が進めば、収益性が悪化してしまうことは避けられない。また、こうした端末は規模の経済がものをいう世界だ。グローバルで大量の端末を販売すれば、それだけ部材のコストは下がり、利益率を上げやすくなる。サムスン電子やXiaomi、OPPOといった海外メーカーが安価な端末を開発できるのも、そのためだ。同じ国内メーカーでも、シャープは親会社である鴻海(ホンハイ)グループの調達力を生かすことが可能。AQUOS senseシリーズやAQUOS wishシリーズに注力できている背景には、こうした事情もある。 -- ???????? | |||
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