20 | ソフトバンクで「パケ詰まり」が起こりにくいワケ 重視するのは“ユーザー体感とバランス” | --- | |
2023-09-20 19:50 | ????0? | ||
ソフトバンクのネットワーク構成は、NSA(ノンスタンドアロン)の5Gがメインとなっている。NSAでは4Gのコアネットワークと5Gの基地局を組み合わせたもので、5Gと同時に接続するアンカーバンドのLTEがいかに動くかが重要になる。関和氏は繁華街にトラフィックが戻ってきたモバイルネットワークの品質課題は3つあると指摘する。 続いて課題に挙げるのが「電波の届き方」だ。いかに5Gエリアを重ねたとしても、5Gの高周波数帯は直進性が強いので、一部の屋内ではLTEのトラフィックが集中する場合がある。そうなると、低周波数帯である900MHz帯での通信が輻輳してしまう。「この対策は、飛び道具はなく、地道に基地局を追加して、そこに届く電波を追加するしかない」と関和氏は話す。 その際、ネットワークと端末で見られるデータを活用している。ネットワークは基地局単位で見ており、端末は100メートルから1キロまでのメッシュ単位で細かく見ている。これにより、通信品質が劣化しているエリアがピンポイントで分かるようになる。AIや機械学習も導入しており、異常のある地点を自動検出したり、要因の分析を自動で行ったりできる。問題の予兆も検出できるので、品質劣化が起こる前に対策を打てるのもメリットだ。 品質劣化を抑える取り組みは分かったが、ソフトバンクが考える「高品質のネットワーク」とは何か。同社が重視するのはスピードテストの数値ではなく、ユーザーの体感だという。「アップリンク(上り)とダウンリンク(下り)のバランスを取ることが重要。ダウンリンクが速くてもアップリンクが遅いとパケ詰まりが起こる。アップとダウンのバランスをいかに取るかが重要」(関和氏) そんなユーザー体感を可視化すべく、ソフトバンクは独自の評価指標に基づいて通信品質を分析している。具体的には「通信要求が上がってからネットワークからデータが落ちるまでの時間を分析している」(関和氏)そうで、Agoopが調査したもの。4キャリアで比較した結果、ソフトバンクが最も応答速度が高い結果になった。400ms以下を広げられるかが重要である一方で、700ms以上が増えると、変動によって通信劣化が起こる可能性があるという。 -- ???????? | |||
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