(撮影:伊藤朝輝)
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 電車やバスでの移動中のちょっとした時間に、スマートフォンやタブレット端末で電子書籍を読んでいる人をよく見かける。つり革につかまって立っているときにも、片手で操作できるのがいいのだろう。ただ長時間となると、スマートフォンを持つのも面倒になることはないだろうか。

 そんなときに便利なのが「画面の読み上げ」機能だ。画面に表示されているテキストをiPhoneが音声で読み上げてくれるので、イヤホンから流れてくる声を聞いていればよく、両手はフリーになる。

 iPhoneに「画面の読み上げ」機能は以前から存在するが、意外に使いこなしている人は少ない。それに他の機能と組み合わせるとより実用的になる。今回はその一例を紹介しよう。

Siriの声で文章を読み上げる

 まずはiPhoneで「画面の読み上げ」機能を有効にする。設定画面の「一般」にある「アクセシビリティ」の「スピーチ」をタップして「画面の読み上げ」をオンにする。同じ画面の「選択項目の読み上げ」という項目は、今回は使わないが、Safariや「メモ」などで選択したテキストだけを読み上げたいときにオンにする。

 もう一つ設定しておきたい項目は「声」だ。日本語の読み上げで使われる声は「Kyoko」「Otoya」「Siri(女性)」「Siri(男性)」の4種類がある。名前に「Siri」とついている声は、iPhoneの音声アシスタント「Siri」でも使われており、前の2つよりも発音や抑揚が自然だ。

 筆者は、読み上げる内容やその時の気分によって「Siri(女性)」と「Siri(男性)」を使い分けている。好みもあるのかもしれないが、頭に入ってくる感じが、思った以上に声質によって変わる。

 そのほかの言語、特に「英語」の声も設定しておくとよい。文章内に出てくる外国語は、その言語で設定した声で読み上げられるからだ。こちらも基本的には名前に「Siri」とついている声がお薦めだ。

 読み上げに使う声を初めて使う際は、300M~400MB程度のデータをダウンロードすることになる。Wi-Fi環境で設定を済ませておこう。

「アクセシビリティ」設定の「スピーチ」で「画面の読み上げ」をオンにする。読み上げに使う声は「声」をタップして表示された画面で選択する
「アクセシビリティ」設定の「スピーチ」で「画面の読み上げ」をオンにする。読み上げに使う声は「声」をタップして表示された画面で選択する
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日本語の読み上げに使える声は4種類。音声アシスタント「Siri」にも使われている「Siri(女性)」または「Siri(男性)」が自然でお薦め
日本語の読み上げに使える声は4種類。音声アシスタント「Siri」にも使われている「Siri(女性)」または「Siri(男性)」が自然でお薦め
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