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弁当箱で位置情報を可視化、アウトドアの遭難事故防止に「LifeLineLunchBox」

かぐらスキー場で無料体験イベントを実施

 株式会社博報堂アイ・スタジオと株式会社ソラコムは、来訪者の位置情報を可視化する弁当箱「LifeLineLunchBox」のコンセプトプロダクトを開発した。かぐらスキー場(新潟県南魚沼郡)にて無料体験イベントを2月19日~21日に実施する。

 利用者は弁当箱を持ち歩くだけで外部に位置情報を知らせることができる。例えば、道迷いや迷子などの危険を伴うスキーや登山、キャンプなどのアウトドア活動において、弁当箱という日用的なものを用いて安全対策が取れるようになっている。

 利用者は専用のウェブサイトから申し込むことで、利用対象地域の宅配弁当業者が地場の食材を使った弁当を制作・配達する。外出先に弁当箱を持っていき、有事の際にHELPボタンを押せば、自分の位置情報を事務局に連絡することができる。また、弁当箱についた「ごちそうさま」ボタンを押して無事を知らせたり、弁当業者に感謝の気持ちも伝えることが可能。

コンセプトサービス概念図

 同サービスは、博報堂アイ・スタジオの位置情報可視化サービス「TREK TRACK」と、ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社が提供するLPWA方式の無線システム、ソラコムが提供するデータ収集・蓄積サービス「SORACOM Harvest」を組み合わせることで実現したもの。

 弁当箱にはLPWAの電波受信機とGPSセンサーを内蔵しており、持ち歩くだけでリアルタイムで位置情報を取得・外部に通知する。弁当箱から発信された位置情報はリアルタイムにTREK TRACKの3Dマップに反映され、PCやスマートフォンで確認できる。また、山小屋にはディスプレイを設置することで、その場で登っている人の様子を見ることもできる。