エイチ・アイ・エスと日本通信は2月15日、格安スマホをはじめとする協業体制の構築を目的とした合弁会社「H.I.S.Mobile株式会社」を設立。MVNEの日本通信のもと、H.I.S.Mobileが新たなMVNOとなって通信サービス「H.I.S.モバイル」を提供する。H.I.S.の国内296店舗、海外70カ国160都市275拠点の販売網と、日本通信が培ってきた通信事業のノウハウを生かしてサービスを展開する。
通信サービスはまずは日本在住者を対象に、日本向けと海外向けの2種類を提供し、今後は訪日外国人(インバウンド)向けサービスの提供も視野に入れている。
日本で使う通信サービスは、月額945円(税別)でデータ通信500MBからの音声付きプラン(ドコモ回線)を用意。2GB(月額1300円)、6GB(1900円)、10GB(2800円)、20GB(4500円)のプランも提供する。ドコモ回線よりはやや高いが、月額1200円〜5500円のソフトバンク回線プランも用意する。他、5分かけ放題や、1GB〜15GBの中で使った分だけ支払うプランも選べる。
2月15日にH.I.S.モバイルのWebサイトで国内SIMの先行販売を開始する。2月15日から3月31日までに申し込めば、3カ月間、月額945円を月額555円に割り引くキャンペーンを1万人限定で行う。
日本から海外へ渡航する人向けの通信サービスは2018年5月1日に開始。1枚のSIMを使い、1日500円で世界70カ国にて通信が可能になる。1日に利用できるデータ容量は200MB。データ容量を渡航前に購入し、(延泊などの際に)アプリを利用してデータ容量を追加することもできる。
海外で利用できる70カ国は、日本人の渡航先の約80%をカバーしている。なお海外での音声通話は、1日500円でできる国とできない国がある。海外SIMはWebサイトで購入できるようになる他、H.I.S.店頭で旅行を申し込む際にも案内される。
海外でより安価な通信サービスを提供するのがH.I.S.モバイル大きな狙いだが、現状、国内と海外では別々のSIMカードを利用する形になる。ただ、将来的には1枚のSIMで国内外の通信を可能にする仕組みを作っていく。
【更新:2018年2月15日17時43分 詳細を追記しました】
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.