本日の一品

夜中でも気兼ねなくテレビを見るために、“Switch用”イヤホン分配器

「Switch Multi Earphone Splitter」

 そろそろ春一番が吹き荒れようかとしているタイミングになって、寝室にしていた我が家の1階が、この冬、夜になるとやっぱり冷え込むことに改めて気づいた。暖房費用がビットコインと反比例して上昇している。そこで、少々の暖房で暖かくなりやすいリビングのある2階で寝ることにしたのである。

 しかし、そうすると問題が1つ発生する。2階の寝室にした部屋とリビングが隣り合っているために、子供が就寝したあとリビングのテレビを見ようと思っても音声をちっとも上げられないのだ。このままでは大人のささやかな1日の楽しみを奪われてしまう……。そんなわけで導入したのが“Switch用”という表記のある「Switch Multi Earphone Splitter」だ。

 任天堂の公式ライセンス品でもなければNintendo Switch専用品でもないが、パッケージの赤とイラストにそれらしき雰囲気を漂わせているこのアイテム。小さく「Switchは任天堂株式会社の登録商標です」と書かれているので、“Switch”が“Nintendo Switch”のことを指しているのであろうと推測できるけれど、どこにも“Nintendo Switch用”とは書かれていないところに大人の事情がいろいろ垣間見える。ちなみに筆者、Nintendo Switchは所有していない。

パッケージには“Switch”の雰囲気が漂う

 さて、夜に子供たちを起こしたりせずに、テレビ音声をどうにかうまく聞こえるようにできないか、という悩みは、もともと長いこと我が家の課題だった。ある夏を境に涼しい1階で寝るようになり、課題は自然と解消されたのだが、再び2階で寝るようになった今回、その悩みが再発したというわけ。

 1人でテレビを見るだけならヘッドホンをすればいいだけだが、妻と一緒に見る場合もある。テレビ音声を自分の近くで鳴らすための「手元スピーカー」も検討したが、価格などの面からいまいち決定打に欠けた。しかし、近所のゲームショップでこの「Switch Multi Earphone Splitter」に出会ったことで、2人同時にヘッドホンを使えばいいじゃない、ということに気付かされたのだった。なぜ今まで思いつかなかったのか……。

小さな本体。両側面に3つずつ、計6つの入出力端子が用意

 本製品はイヤホン出力を“分配”して、最大5つのヘッドホン・イヤホンで同じ音声を聞けるもの。同種の製品は他にもいくつかあるが、これは“Switch用”をうたうだけあってシンプルなデザインなのが最大の特徴だ。3.5mmステレオミニケーブルが2本、短めの40cmとと長めの1mで付属するのもポイントが高い。

 ちなみに音声の分配だけでなく“統合”もでき、複数の音源を入力して、それを統合した音声をヘッドホンで聞くこともできる。ヘッドセットと組み合わせることでボイスチャットしながらのゲームプレイがはかどる、というのも特徴のようだ。

 分配した場合、ヘッドホンによっては音声出力が減衰する可能性がある。でも、「SONY MDR-CD900ST」と「MEE audio Pinnacle P1」の同時接続で試したところでは、目立った音量の低下や音質の劣化はなかったので安心。これでまた、テレビの溜まった録画番組を消化していけそうである。

テレビ音声を入力しているアンプと接続。スピーカーからの出力はオフにして、ヘッドホンとイヤホンのみで夜静かにテレビを楽しむのである
製品名販売元購入価格
Switch用 マルチイヤホンスプリッターAnswer1382円