本日の一品

海外に持っていくなら、全部入りのテーブルタップ

製品全体。コードが1mなので製品としてはコンパクトだ。ただ実運用上は短いのではと思う

 筆者が泊まりの出張に持っていく物の一つにテーブルタップがある。出張の種類によって持っていく機材の種類が変わるので常に必要というわけではないのだが、ホテルのコンセントがちょうどいい場所にちょうどいい数あったためしがないので、持っていくと何かと安心できる。

パッケージ全体。右上に海外専用の文字がある。

 日本国内だと普通のテーブルタップを持っていくのだが、今度の海外出張にちょうどいいテーブルタップがあるのを知ったので、さっそく買ってきた。コンセントのみとUSBのみのものもあったが、コンセントとUSB端子がそれぞれ2個ずつついた全部入りのものを選んだ。電源プラグの変換アダプターだけでなくUSB-ACアダプターも持っていかなくて済む効果を狙ってみた。

 買ってきてまず驚いたのは製品に「海外専用の製品なので日本国内で使う事はできない」という注意書きがあること。このテーブルタップには「PSEマーク」が付いていない、つまり電気用品安全法の適合品ではないので日本国内で販売することができない。電気用品安全法には例外承認制度という制度があり、外国で使う事を前提とした上で、例外として販売することができているのだ。

「経済産業省 例外承認済」の文字が目立つ

 そんなわけで、まだ出張の機会がない筆者としてはプラグ部分の合体変形機構を堪能するくらいしかやることがない。もの自体は単体変換アダプターほどの合体変形っぷりはないもののよく詰め込んだなと感心する造りだった。香港やイギリスで使われるBFタイプのプラグでは電気が流れる2つの端子以外に角柱があって、角柱が穴の中を押すことでコンセント内のシャッターが開いてプラグが挿せるようになるのだが、これにももちろん対応している。

プラグとテーブルタップ拡大。PSEマークは入っていない
プラグ部分拡大。側面に角柱がしまい込まれている
OタイプとBFタイプに変形させてみたところ

 プラグ部分に注目してしまったが、テーブルタップとして肝心のスペックにも触れておこう。コンセントは2口で、AC110V~250Vに対応。電圧変換の回路は内蔵されておらず、供給された電圧がそのまま出てくるのは注意が必要。海外の電圧に対応していない機器を繋ぐ際は、必ず変圧器を併用しよう。

 USB端子も2口で合計出力2Aだ。同等スペックの製品ではタブレットなど大電流が必要な機器だと同時に2台充電はできないが、スマートフォンやUSB充電する小物なら問題ないので、このテーブルタップも小物用の充電用として使うことになると思う。

テーブルタップ部分にも日本国内では使えないと書いてある
コンセント部分拡大。アースのない2端子の一般的なものだ
USB端子部分拡大。一般的なUSB Type-A端子だ

 若干不安なのはコードの長さが1mであることだ。部屋がやたら広いがコンセントが部屋の向こう側にしかないこともよくあるので3mくらいあった方がよかったかもしれない。または2mの延長ケーブルを追加で買うべきか悩んでいるところだ。

 この製品だけあれば全部がカバーできる、というわけではないものの、確実に荷物が減らせそうなので期待している。デジタル機器をたくさん持って出張に行く方は購入を検討してみるとよいだろう。

製品名販売元価格
海外用マルチ変換タップ2個口USB2ポートヤザワコーポレーション2389円(税抜)