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【端末レビュー】工事不要!手軽にネット環境構築!新生活にピッタリなWiMAX 2+ホームルーター「Speed Wi-Fi HOME L01s」

新生活に向けてネット環境を新たに整備しようとする方も多いかもしれないし、そんなことは別として、家にネット回線を引こうと考えている方もいると思う。ネット回線の選択肢は何も光やケーブルなどの固定回線だけではない。モバイル回線も選択肢になりうるし、工事不要で手軽、機器をどこにでも置ける、それこそ今後引っ越したとしてもそのまま使える、など大きな利点がいくつかある。

<▲図:Speed Wi-Fi HOME L01s>

今回はその選択肢の中でも有力な一つであるWiMAX 2+のホームルーターを紹介したいと思う。本記事執筆時点で最新機種の「Speed Wi-Fi HOME L01s」だ。

ちなみに、記事の最後で詳しく紹介するが、L01sは、回線提供元であるUQコミュニケーションズのオンラインストア、GMOとくとくBBやニフティ、ソネット、ビッグローブなどUQコミュニケーションズのWiMAX 2+回線を使ってサービスを提供する各社(以下、MVNO各社)、さらには家電量販店などで購入できる。MVNO各社の場合は、大抵機器代が無料で2、3万円程度のキャッシュバックなどがつくのでお得だ。ただし、途中解約時の違約金などもあるので、総合的に比較検討して欲しい。

さて、それでは話を本題に戻していきたいが、皆さん、スマートフォンを使いすぎて、月末に通信制限が入って遅くなった経験はないだろうか?

特に動画視聴や大容量データのダウンロードを必要とするゲームなどがその原因のひとつで、昨今はとにかくデータ通信の量が大きくなりがち。この問題は、特に格安SIM/格安スマホのサービスだと悩みどころになってくる。というのも、大容量で高速通信ができるプランがないためだ。

そんな時にあると便利なのがWi-Fi環境だが、その元になるのが先ほど言ったように、光回線などの固定回線だが、実はWiMAX 2+も有力な選択肢になりうる。

というのも、固定回線の場合、どうしても工事が必要となり、それをネックに感じる方も多いと思うからだ。また、建物によってはフレッツ光などの固定回線のための工事ができないなんてケースもあるだろう。そんな時に、工事することなく置くだけですぐに使えるWiMAX 2+対応ルーターがオススメだ。

特に、自宅での利用にターゲットを絞った、据え置き型のSpeed Wi-Fi HOME L01sは、新入学・就職シーズンのこの時期にもピッタリの製品だと思う。

<▲図:スマートフォンと並べて撮影。
L01sは直径93mmの円筒形で高さは180mmと小型>

WiMAX 2+の通信費はMVNO各社で異なるが、基準となるUQコミュニケーションズのサービスで見ると、高速データ通信容量の月間での上限がない「UQ Flatツープラス ギガ放題」だと月額4,380円。もちろん、工事は不要。

ただ、固定回線と違って、「完全な使い放題」ではない点には注意が必要だ。直近3日間で10GBを超える通信を行うと、翌日18時頃から翌々日2時頃まで通信速度が1Mbpsに制限されてしまう点に注意したい。直近3日間の合計データ量が10GB未満になると解除されるので、実際には1日というか夜間一回我慢すればいいだけ、とも言える。ただ、唯一のネックがこの点であることは確かだと思う。しかし、10GBを超えるとすぐに制限がかかるわけでもないので、例えば普段使うのが土日中心だという場合、土日にNetflixで4K動画を長時間視聴して何十GBも使ってしまっても構わない。その時点では速度制限はかからない。使い方次第では普通に制限なく大容量の高速データ通信ができる。

ちなみに、この10GBという通信量はどれくらいかというと、YouTubeの高画質動画(HD)なら13時間程度の視聴が相当する。1日当たりYouTubeを4時間以上見る計算だが、休日以外そこまで見続けることはないのではとも思う。

意外と厄介なのが、ゲームアプリのダウンロードなどだろう。スマートフォンのゲームは大抵初回起動時にデータのダウンロード処理が入るが、そのサイズが1GBを超えるものもある。こうしたアプリをダウンロードした後には注意が必要かもしれない。

とはいえ、1Mbpsに速度制限されてもYouTubeの標準画質であれば視聴が可能な速度ではある。それこそ、格安SIMなら常にこれぐらいの速度ということも多いのではないだろうか。

また、先ほども書いたが、速度制限されるのは夜間のみで、日中は高速通信が利用可能だ。

この辺りの速度制限に関する疑問はUQコミュニケーションズの公式サイトでも詳しく説明されているので、購入を検討する方はそちらも参照して欲しい。
UQコミュニケーションズ/速度制限について

さて、L01sだが、据え置き型ということでバッテリーは内蔵していない。電源ケーブルを接続して利用する必要がある。

「WiMAXルーターってどこにでも持ち出して使えるのでは?」と思うかもしれないが、それは持ち出すことが中心の「モバイルWi-Fiルーター」の話で、L01sはそもそもコンセプトが異なる。L01sは、自宅でのネット接続を軸とした製品だ。

固定回線を引くと、その回線の末端に専用機器を置く必要があるが、それをWiMAX 2+にしたものがL01sと考えてもいい。

WiMAX 2+はモバイル回線なので、固定回線と違ってケーブル接続が必要ないため、置き場所の自由度が高くなる。もっとも、WiMAX 2+の電波の掴みの良い場所に設置した方がいいので、自由度が高いとはいっても、窓辺など電波の入りがいい場所に置こう。その方が安定した通信ができる。

また、固定回線の端末は、大抵黒い業務用の機械のようなデザインだが、L01sは加湿器のようなシンプルなデザインで、どこに置いても主張しすぎることなく、部屋に溶け込むところが良い。

サイズは高さが180mmで、直径が93mm。円柱形のウェットティッシュなどと近いサイズ感だ。

設置工事の必要がないため、電源ケーブルを接続して電源スイッチをオンにするだけで、ネット接続の準備が完了する。


L01sはWiMAX 2+経由でインターネットに繋ぐWi-Fiルーターなので、あとはこのL01sにスマートフォンやタブレットやパソコンやテレビやゲーム機などをWi-Fiで接続すれば、それぞれの機器でネットを利用できる。

では、スマートフォンを接続する方法だが、大きく分けて3つの接続方法が用意されている。

Androidスマートフォンなら専用アプリ「HUAWEI HiLink」によるNFCもしくは本体底面に記載されているQRコードを使った接続方法が一つ。二つ目はWPSによる自動接続。そして三つ目が本機に設定されている「SSID」を選択し、「暗号化キー(パスワード)」を入力する方法だ。

iOS(iPhone、iPadなど)やゲーム機などでは基本的には三つ目のSSIDと暗号化キーによる接続となる。

Androidスマートフォンを使って、NFCによる接続を試してみたが、アプリを起動してL01sの上部にあるNFCマークにスマートフォンを近づけるだけで接続することができた。

<▲図:AndroidスマートフォンでNFCを使うと、かざす(タッチ)だけで接続>

基本的に一度接続してしまえば接続の管理などする必要がないので、アプリを必要としないSSIDと暗号化キーでの接続の方が、L01sと離れた場所から接続設定ができるので、そちらの方が便利と感じるかもしれない。ただ、Wi-Fiの接続って難しそう、とか、苦手な方はNFCやWPSでの接続はありがたい機能だと思う。

ちなみに、L01sに接続できるWi-Fi機器の数は、2.4GHzと5GHzでそれぞれ20台、合計40台となっている。

同じWiMAX 2+ルーターでも、モバイルWi-Fiルーターの場合はここまでの台数を接続できない(だいたい10台程度)ので、自宅の回線として使いたい時にはL01sの方が良いだろう。さすがに、40台も接続することはないとは思うが、ゲーム機や「Amazon Dash Button」など、Wi-Fi接続するIoT機器も増えてきているので、多いに越したことはないだろう。

また、L01sは据え置きルーターなので、有線接続のためのEthernet端子(LAN)も搭載されている。

<▲図:有線ポートも搭載する>

デスクトップPCや据え置き型のノートPC、テレビなどの場合は、有線接続してもいいだろう。背面のEthernet端子(LAN)に付属のケーブルを接続するだけでネット接続が完了する。設定不要なので手軽だ。また、別売のスイッチングハブなどを接続することで、有線接続する機器を増やすことも可能だ。

おもに近距離で使用するモバイルWi-Fiルーターと違い、L01sは家での使用を想定しているので、Wi-Fiアンテナも強化されている。そのため、特に同じ階なら広い範囲で利用できる。

Wi-Fi接続時の通信速度を測ってみると、下りが49.22Mbps、上り1.59Mbpsだった。上りの速度が振るわなかったが、下り速度が速いのでYouTubeなどの動画視聴であれば高画質でも余裕で視聴可能だ。


ただ、明け方に計測してみたところ、下り95.57Mbpsが出たので、時間帯にもよると思う。どうも、回線の混雑時には全体的に遅くなるようだ(もちろん場所にもよる)。L01sの理論上の最大速度は下りが440Mbpsとなっている。当然、場所によっては100Mbps以上出るところもあると思う。


それでも格安SIMより安定した通信速度が出ているので、自宅ではL01sを使うことで、速度もパケット通信量も節約できて一石二鳥である。


最後に販売価格やキャンペーンによる特典などだが、3月は例年WiMAXの特典が豪華で、今年も例外ではなく、GMOとくとくBBやソネットなどでは最大40,000円程度のキャッシュバックが提供されている。L01sの場合は30,000円ちょっとだが、それでも十分高い。回線提供元のUQ WiMAXオンラインショップの場合でも10,000円分のギフト券。各社で特典が異なるので、途中解約時の違約金も含めて総合比較して欲しい。

なお、L01sはauの4G LTEへの接続も可能だが、au 4G LTEの回線も頻繁に使いたいのであれば、3年契約もしくはau携帯電話の併用でなければ、利用月のみ別途1,005円が発生するので注意して欲しい。まあ、WiMAX 2+の電波がキチンと入るのであれば、家で使う分にはWiMAX 2+のみで構わないと思う。

いくつかキャンペーンページへのリンクを掲載した。



UQ WiMAXオンラインショップ
GMOとくとくBB WiMAX2+キャンペーンページ
So-net モバイル WiMAX
BIGLOBE WiMAX 2+

(記事:mi2_303、一部加筆:GAPSIS編集部)

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