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ソフトバンク系のシェアバイク「HELLO CYCLING」を都内で試す

都内の「HELLO CYCLING」ステーション

 ソフトバンク系のシェアバイク「HELLO CYCLING」を都内で試してみました。

 サービスを試すきっかけとなったのは、本誌のニュースにて紹介した千葉市での「HELLO CYCLING」提供開始のニュースです。

 「HELLO CYCLING」は、自転車をレンタル・返却するためのステーション(ポート)が、東京都中野区の一部や、埼玉県さいたま市のセブン-イレブンに設置されていることをニュースなどで認識していましたが、東京都内におけるサービス展開はあまり話題になっておらず、「HELLO CYCLING」の利用者を都心部で見かける機会も少なかったので「都内では、中野区など一部エリアのみサービスが利用可能」と思っていました。

 しかし、ニュースを紹介するにあたって同サービスのステーションを改めて調べてみると、東京都中野区や、さいたま市のセブン-イレブン以外にもステーションが点在しており、東京都内にも複数のステーションを発見。予想外にも都内にステーションが増えていたので、東京都内でサービスを試してみることに。

さいたま市のステーション
東京都内のステーション

 「HELLO CYCLING」はスマートフォン向けのアプリを使って、ステーションの検索、自転車の解錠(ロック解除)、支払などを行うため、AndroidまたはiOS対応のスマートフォンが必要となります。

 筆者がこれまでに試したシェアバイクでは、利用開始する際の初期登録の手間が大きいサービスもありましたが、「HELLO CYCLING」では、Facebook連携でログインを行うと個別にID/パスワードの設定が不要となるだけでなく、利用者氏名などのユーザー情報の入力も不要でした。

 アカウント登録が完了後、料金の支払方法としてクレジットカードまたはキャリア決済の情報を設定するだけで、サービスを利用できるようになります。

支払はクレジットカード払いまたはキャリア決済
主要キャリアの決済に対応している

 キャリア決済に関して驚いたのは「HELLO CYCLING」提供元であるOpenStreet社が属する、ソフトバンク系のキャリア決済だけでなく、ドコモ、auユーザーでもそれぞれのキャリアの決済に対応していることです。

 国内向けシェアバイクサービスの多くは、クレジットカード決済を基本としているサービスも多い中で、ドコモ、au、SoftBank(およびY!mobile)の決済に対応している点は、Webサービスの支払でクレジットカードを使うのに抵抗がある方にとってはハードルが低いサービスと言えるでしょう。

 アカウント登録および、支払情報の登録が完了すると、サービスを利用できるようになります。筆者が試した「HELLO CYCLING」の電動アシストつき自転車の利用料金は15分あたり60円(税込)、このほか1日パスが1000円で提供されていました。

操作パネルに暗証番号を入れて解錠(ロック解除)

 「HELLO CYCLING」アプリ上に表示されるステーション情報をもとに、自転車をレンタルするステーションを選択して予約→目的の自転車に備え付けられた操作パネル上に暗証番号を入力することで、自転車を解錠できます。

 操作パネルに暗証番号を入力する以外にも、「HELLO CYCLING」の自転車をレンタルするための「カギ」として、SuicaやPASMOなどのFeliCaチップ搭載のICカードを登録できる……という情報が、サービス紹介などには記載されているのですが、筆者の手元にあるおサイフケータイ対応スマートフォン(先日、落下事故を起こしたGalaxy Note8)や、ドコモ・バイクシェアが提供する東京都内の自転車レンタルに使えるFeliCa搭載のICカードはICカード登録を行うことができませんでした。

 手元にあったカードケースの中から「これもFeliCaが搭載されてるハズ。もしかしたら使えるかも……」と思い、香港の交通系ICカード「オクトパスカード」(八達通)カードを自転車にかざすと、ICカード登録が正常に受付されました。オクトパスカードが登録OKで、その他カードがNGだった理由は今のところ不明です。

香港の交通系ICカード、八達通がICカードとして登録できた。

 「HELLO CYCLING」は、スマートフォン向けのアプリ上でステーションの検索・自転車のレンタル(予約を含む)が完結するため、ICカード登録を行わなくても、それほどストレスを感じることは無いのですが、今後はICカード登録したオクトパスカードを使って、「HELLO CYCLING」を使ってみたいと思います。

 筆者が都内でレンタルした「HELLO CYCLING」の自転車は電動アシストつきで、坂の多いエリアでもラクラク移動することができる点は非常に便利なのですが、残念ながら東京都心部では自転車の返却ができるポートが充実しているとは言い難く、都心部に関して言えば使いどころが悩ましい、というのが正直な感想です。

 一方で、東京都内では中野区や府中市などでは、ある程度の密度でポートが設置されているため、これらのエリアでサービスを利用すれば便利に使えそうです。