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デュアルカメラ、オクタコアCPUの「P20 lite HWV32」

 ファーウェイ製の「P20 lite HWV32」は、auの2018年夏モデルとして提供されるAndroidスマートフォン。ミッドレンジの機種で、手頃な価格帯での提供となる一方、オクタ(8つ)コアのCPUやデュアルカメラ、約5.8インチディスプレイを備える。6月上旬に発売される。コストパフォーマンスを重視した端末と位置づけられており、本体価格は3万2400円となる。

「P20 lite HWV32」クラインブルー

 低価格ながら、16メガと2メガのデュアルカメラを搭載。2メガピクセルのカメラは深度測定用で、被写体との距離をつかむために使われる。これによって、ワイドアパーチャー機能で、背景にボケを効かせた写真撮影を楽しめる。ワイドアパーチャ―で撮影した写真は、撮影後にフォーカスの位置を変えたり、ボケ具合を調整したりといった編集が行える。

 人物撮影用には、背景をボカしながら顔に自然な補正をかけられるポートレートモードも搭載。この機能はインカメラのセルフィー(自撮り)でも利用できるが、ソフトウェアでの背景ボカシになるため、撮った写真のピントを変えるといった編集はできない。インカメラも16メガピクセルと高画素だ。

 ファーウェイの上位モデルとは異なり、カメラにライカのブランドはつかないが、カメラ撮影時のユーザーインターフェイスは一部共通した仕様になる。設定でウォーターマークを入れたり、各種フィルタを適用したりといったことも行える。

 ディスプレイは約5.8インチのフルHD+(2280×1080ドット)で、19:9と縦に長く、液晶の形状が凹型になっているのも特徴だ。いわゆるノッチ(切り欠き)が画面上部にあるといえば、分かりやすいだろう。ノッチ部分にはインカメラなどが搭載されている。ノッチを中心に、右側には時刻やバッテリー残量が、左側にはアンテナピクトや通知が表示される。設定で、ノッチの左右に黒い帯を引き、切り欠きを隠すことも可能だ。

 背面には指紋認証センサーを搭載しているほか、インカメラを使った顔認証にも対応する。また、Facebookなど、本来1つしかアカウントを持てないアプリをコピーして、2つのアカウントを同時に利用できるようにする「ツインアプリ」機能にも対応する。標準状態のホームアプリは、iPhoneのように、インストールしたアプリのアイコンがホーム画面に次々と追加され、画面が右に増えていく形だが、設定でAndroid標準のホームとアプリドロワーが分かれた形に変更することもできる。

 チップセットはオクタコアの「Kirin 659」で、2.36GHzのクアッドコアと、1.7GHzのクアッドコアを組み合わせている。メモリは4GB、ストレージは64GBと、コストパフォーマンスを重視したモデルながら、部分的にはハイエンド端末と同等のスペックを誇る。OSには、Android 8.0を採用。

 3000mAhのバッテリーを搭載し、連続通話時間は1100分、連続待受時間は350時間。サイズは約71×149×7.4(最厚部8.6)mm。重量は約145g。おサイフケータイやNFC、ワンセグ/フルセグなどには対応しない。キャリアアグリゲーションには対応するが、最大通信速度は理論値で下り225Mbps、上り25Mbpsに止まる。他モデルと同様、SMSアプリの代わりに、5月9日にサービスが始まった「+メッセージ」アプリが内蔵される。

「P20 lite HWV32」サクラピンク
「P20 lite HWV32」ミッドナイトブラック

発表会場での展示