本日の一品

ディスプレイの下部はもちろんデスクにも固定可能なクランプ構造のUSBハブ

USB 3.0×4ポート仕様。クランプ構造でディスプレイやデスクなどに挟み込んで使えるのが特徴だ

 以前紹介したサンワサプライの充電器「ACA-IP51W」がそうだったように、デスクに固定して使えるデバイスは、片手でのケーブルの抜き差しが容易になることから、日常の利便性を大いに高めてくれる便利アイテムだ。今回紹介するOmarsの製品もこれと同様、デスクはもちろんディスプレイに固定することで、ケーブルの抜き差しが容易に行えるUSBハブだ。

 クランプ式で挟み込んで固定する仕組みは前回の充電器と同じだが、こちらは充電器ではなくハブであるため、サイズは一般的なUSBハブに準じたコンパクトなボディで、クランプもがっちり挟み込むというよりも、外れない程度に軽く挟み込むといった程度だ。基本的にディスプレイへの取り付けを前提とした製品なので、あまり強く挟むとディスプレイ本体にダメージを与える可能性があり、この仕様は妥当だろう。

説明書は英語だが、そもそも説明書を必要としないレベルなので問題はないだろう
パソコンに接続するホスト側のコネクタがUSB BではなくUSB Aという珍しい仕様を採用している
そのため付属のUSBケーブルもA-A仕様となっている。そのため長さを延ばしたい場合は延長ケーブルを用意することになる

 アルミ素材を用いたシルバーのボディからも分かるように、Macと組み合わせての利用を想定しているようだが、一般的なUSB 3.0ハブなので、Windowsなどの環境でも利用可能だ。また実測28.2mmまでの厚みに取り付けられるので、ディスプレイに限らず、デスクに取り付けることもできる。背面はクランプのつまみがあるため、やや出っ張った状態になるが、前面はすっきりしており、デスク周りの美観を重視したい場合にぴったりだ。

ディスプレイの下辺に取り付けることで抜き差しが容易になる。ブラックのディスプレイにはやや配色が合いにくいのがマイナスだ
ディスプレイへの取り付けにあたっては、前面背面ともに起伏がなく平行に挟み込めることが条件になる
最大で28.2mm(筆者実測)の厚みに挟み込める。ディスプレイだけでなくデスクへの取り付けも可能だ

 ややマイナスなのは、最近のディスプレイは筐体色がブラックであることが多いため、Mac以外と組み合わせる場合、シルバーのボディはやや浮いてしまいがちなことだ。配色が逆、つまり本製品がブラックでディスプレイがシルバーであるよりはマシだが、どちらかというとディスプレイよりもデスクに取り付けたほうが、目立たずスッキリするかもしれない。

 もうひとつ気をつけたいのは、パソコンにつなぐホスト側ポートが一般的なUSB BではなくUSB Aであるため、添付のUSBケーブルが両端Aコネクタという、珍しい仕様になっていることだ。普通に使うぶんにはまったく問題ないが、長さを伸ばすために手持ちのケーブルを交換しようとすると、コネクタの形状が合わず使えないということが起こりうる。このように若干特殊な仕様であることは、注意したほうがよいだろう。

 なおこの製品、パッケージには正しくUSB 3.0ハブであると明記されているのだが、メーカーサイトおよびその転載先であるAmazonのサイトでは、なぜかUSB Type-Cであるとされている。写真を見る限り間違える人はいないと思うが、このあたりが気にあるようであれば、最近になって発売された、ほぼ同一の仕様とみられる上海問屋の「DN-915239」を買い求めるとよいだろう。

製品名販売元実売価格
OMHUB4USLALOmars1699円(税込)