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Snapdragon 710発表、AI処理など強化のミドルクラス向けチップセット

 Qualcomm(クアルコム)は、ミドルクラスのスマートフォン向けチップセット「Snapdragon 710」を発表した。出荷は始まっており、搭載した端末は2018年第2四半期以降に登場する見込み。

「Snapdragon 710」

 「Snapdragon 710」は、Snapdragon 700シリーズとして初めて提供される製品で、800シリーズのいくつかの機能を取り込みながら、600シリーズよりも性能を高めた。10nmプロセスで製造される。AI関連の処理性能はSnapdragon 660と比較して最大2倍に高められている。

 カメラは最大3200万画素のシングルカメラもしくは2000万画素のデュアルカメラをサポートする。800シリーズ以外では初めてという4K HDRの動画の再生に対応している。

 「Adreno 616」によりSnapdragon 660と比較してゲームやビデオ再生で40%、ビデオストリーミングで20%の省電力化を実現する。「Kryo 360」によりSnapdragon 660と比較して最大20%の性能向上、Webブラウジングの25%の高速化、アプリ起動時間の15%の高速化といった高性能化が図られている。

 LTEモデムはカテゴリー15で下り最大800Mbps。充電では「Quick Charge 4+」がサポートされる。