2018年6月19日にパリで発表されたOPPOの「FIND X」は、本体の上部がモーターでスライドし、カメラ部分が飛び出すという驚きの動作機構を持っています。中国でも今一番話題を集めている端末であり、いち早く触ってみたいという人も多いはず。OPPOは6月29日に改めて北京で発表会を開催した後、中国各地の直営ストアを中心に実機を展示しています。
筆者の居住する香港に近い深センのOPPOストアにも早速実機がお目見え。実は筆者は上海で行われたMWC上海取材後に一度実機は触っていましたが、それ以来「欲しい!」という気が高まってしまっています。改めて深センのお店で触ってみたのですが、その場に在庫があったら買っていたかもしれません。
お店にあったFIND Xのデモ機は1台のみで、店に入ると数人の先客がわれ先にと触っていました。やはりカメラがどう動くかが気になるようで、カメラを起動しては収納する、という操作を繰り返していました。カメラは背面と前面どちらも一体となって本体の内部からから出てきます。つまり本体の上部にスリットがあり、そこからカメラが出てくるのです。かなり凝った作りです。
カメラの動きはスムーズで、小気味よく上下に動いてくれます。アウトカメラが2000万画素+1600万画素、インカメラが2500万画素で、画質は問題なし。カメラがどう動くかに注目が集まっています。なおカメラは最後の設定を覚えているため、次に起動すると、その設定が有効になった状態から使えます。
さて本体が伸びるこの機構、問題となるのはケース。通常の背面にかぶせるケースは使えません。そうなると手帳型のように左右に開くケースになるのでしょうが、そのデザインはFIND Xにはあまりに合わないように思います。お店のスタッフもその質問をよく受けるそうです。
最近のOPPOに限らず、中国メーカーのスマートフォンは背面が美しい仕上げになっています。Huaweiの「P20 Pro」も海外ではグラデーションカラーのモデルが登場しています。またOPPOも最新モデル「R15」にも青と赤の2色を使った「星雲特別版」を投入。もはやケースは透明タイプをかぶせ、裏側をあえて見せることが流行しています。
一方、フロント側は角を丸めたエッジデザインですが、こちらは早くもサードパーティーから保護ガラスが出てきています。深センのケース問屋ビルに入っている保護ガラス屋を回ってみると、幾つかの店で販売が始まっていました。この形状はGalaxy Sシリーズでおなじみだけに、保護ガラスメーカーも作るのはお手の物なのでしょう。
FIND XはOPPOのグローバル展開を拡大する製品として欧米にも投入される予定です。持っているだけで注目される端末だけに世界中で販売されれば大きな話題になるでしょうね。日本での発売は未定ですが、現在発売中の「R11s」に次ぐ上位モデルとしてぜひ販売してほしいと思います。
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