緊急地震・津波速報、実際にはETWSを受信できるクライアントはほとんどない・・・単なるIPパケットプッシュ型をETWSが受信できると勘違いしている人が山盛りではまずいと思うので注意喚起してみる
ほんとそう。以上。じゃああんまりだけど。IPプッシュって、寝た端末を起こすやつは、GoogleかAppleの用意したプッシュサーバにお願いする形になってる、ってこともあんまり知らない人が多そうなんですよね。もちろん、それに頼らずに強引にIPアドレス宛にUDPでプッシュすることも不可能ではないですが、その場合は、まず届かないと思ったほうがよいです。その辺の信頼性を高めたサードパーティのサービスもあるみたいですが、事情はgoogle/appleと同じ、一旦プッシュサーバにお願いして端末を起こしてから送信、が基本。で、このプッシュサーバ、当然ながら世界で何十億台という端末に対するプッシュ送信のフロントエンドになってますから、時間帯によってはアホみたいに遅延します。早くて2~3分、ひどいと15分以上遅延は当たり前。降雨アラートみたいなアプリを使ってるんですが、アプリ自身によるポーリング型とプッシュ型の設定があり、ポーリング間隔が15分未満ならたいていは前者のほうが早く通知してくれます。スマホユーザが少ないうちはいいんですけど、これだけ普及してしまうとさすがに緊急速報にIPプッシュを使うのは筋がよろしくないですね。仮に遅延なしで届くとしても、全端末に個別にIPパケットですから、基地局のRRC接続上限やRRC輻輳判定(一斉接続抑制)に引っかかるかもしれないですし、そもそも一回のページング容量を超過してページ自体が数周期(15~30秒)ほど後に回されることになります。数秒の判断が必要なときにこの時間は大きすぎ。ってことで、アプリ系の地震速報は「地震速報」っていう表記をやめたほうがいいと思います(そっち!?)。
TWEET
[Tweet]
Written by wnyan
ケータイニュース.net
当サイトのニュースチェック用情報収集ポータルをコメント機能付きで開放中。
当サイトのニュースチェック用情報収集ポータルをコメント機能付きで開放中。