50代のおじさんだけど「TikTok」をやってみました

　大きな声で言えないが、最近はまっているアプリがあります。ついつい起動してしまいます。で、ニタニタしながら見ています。そのアプリとは「TikTok」。若い世代を中心に人気を集めている動画共有アプリです。

　スマホについて取材したり、原稿を書いたりする仕事柄、流行っているアプリは知っておきたい。自分でも試してみたい。最初は、そんな気持ちでアプリをダウンロードして、ユーザー登録をして、起動してみました。その時の感想はよく覚えてないのですが、「何が面白いのだろう？」といった感覚だったのではないかと思います。早送り再生の音楽は耳障りだったし、多くの人がコピーしている元ネタもわからなかったし、今なぜ「め組のひと」が流行っているのだろうかって考えてしまったり……。

　でも、面白さはわからないけど、ついつい起動しちゃうんです。TikTokに公開されている動画は15秒と短く、「おすすめ」を選択していると、おすすめの動画が連続再生され、上にスワイプすると次の動画に切り替わります。「楽曲」を選んで、それに合わせて口パクや振りコピをするユーザーが多いのですが、よく使われる楽曲は、何度も聞くことになり、自然に覚えちゃうんですよ。で、楽しそうに踊っている姿を見ると、自分も踊ってみたいなぁと思ってしまったり……。

動画のBGMは選択できる。意外な楽曲が流行っているのが興味深い

「SNOW」のように自分の顔にエフェクトを付けて投稿することもできる。美顏エフェクトを使う女性ユーザーも多いようだ

　TikTokに投稿しているユーザーは10代～20代が多いようです。これをきっかけにアイドルとしてデビューできるのではないかというような、かわいい子や愛嬌がある人もいます。お笑いタレントを目指している人も少なくないようです。ですが、圧倒的に多いのは、どこにでもいるような中学・高校生といった少年少女たちで、制服姿で放課後に撮ったと思われる動画もたくさん公開されています。10代って、何をやっても楽しい時期じゃないですか。“青春そのもの”って感じなんですよ。50代のおじさんには眩しすぎるというか、ウァ～っと圧倒されるような感じ。見てはいけないと思いつつも、見ちゃいます（笑）。

見たい動画をハッシュタグで動画を検索することも可能

Instagramと同じく犬を撮った動画も多いが、TikTokでは笑える動画が多い

　それにしても、誰に見られるかわからないTikTokに、自分の顔を公開するのは恥ずかしかったり、怖かったりしないものなのか。自分には子どもはいないが、もし我が子が夢中になっていたら心配かもなぁって思ったり……。で、中学生の姪に聞いてみたところ、彼女はTikTokはしていないようで、実際に投稿している友達も多くはないとのこと。ちなみに、女子中学生にはInstagramの「ストーリー」が人気があるそう。友達にしか公開できないように設定でき、なおかつ、見た人の足跡がわかるからだそうです。しっかりガードしているようです。心配は、取り越し苦労だったようです。

　筆者は、もう53歳ですし、ネットに自分の顔を晒すことに怖さはありません。むしろ、そんな恥知らずの自分が怖くなるくらいです。なので、TikTokにも投稿してみました。面白そうだなぁ、おじさんが投稿して、見てくれる人はいるのかなぁって（笑）。

　Twitterにつぶやいたり、Instagramに写真を公開したりするのとは違い、TikTokの投稿には準備が必要です。自分でもできそうな振り付けを覚えて、音楽を流しながら練習して、フロントカメラで撮影して……。いや～、公開する瞬間は、年甲斐もなく、めちゃくちゃドキドキしました。公開しているくせに見られたくないって思ったり、うっかり見ちゃった人から罵倒されるのではないかと不安になったり……。

　結果としては、最初の投稿は7000回以上再生され、16の「いいね」と6人からのコメントをいただきました。おじさん、うれしかったです（笑）。でも、2回目以降は一気に閲覧が減りました。これからは、やっぱり、見るほうで楽しんでいきたいと思います。

投稿動画を撮影する画面。右上の「逆回転」をタップするとアウトカメラに切り替えられる。「アップロード」をタップして、スマホに保存した動画を選択することも可能。いずれにしろ、投稿を楽しみたい人には、カメラの性能が高い機種が有利だろう

動画にフィルターをかけたり、一部にエフェクトを加えたりもできる

筆者のTikTokのページ。ほかのSNSと同様に本名でやっています。よかったら、見てくださいね

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