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KDDI大井プロダクト企画部長が語る「au2018年冬モデル」

Pixel、AQUOS zeroは見送り

 11日、auの2018年秋冬モデルが発表された。「Xperia XZ3 SOV39」「Galaxy Note9 SCV40」「AQUOS sense2 SHV43」「LG it LGV36」に加え、「INFOBAR xv」の5機種が揃う。11日、記者向け体験会が開催され、KDDIの大井龍太郎プロダクト企画部長がそれぞれの特徴を紹介した。

KDDIの大井氏

シニア~ハイエンドまでラインアップ

 ラインアップのうち、「Xperia XZ3 SOV39」「Galaxy Note9 SCV40」の2機種がハイエンドモデル、「AQUOS sense2 SHV43」がミドルクラス、「LG it LGV36」がシニアを意識したモデルと位置づけられた。

 auでは今夏、他社にはない料金プランとして、映像配信サービスの「Netflix」とセットになった「Netflixパック」を新たに追加。今回の新モデルでは、有機ELディスプレイを搭載する「Xperia XZ3 SOV39」「Galaxy Note9 SCV40」はもちろん、ミドルクラスの「AQUOS sense2 SHV43」もIGZOディスプレイで鮮やかな映像を楽しめる。

 端末代金と料金プランを分けた、いわゆる分離プランとして「auフラットプラン」「auピタットプラン」が人気を呼び、9月下旬には1000万契約に達する中、大井氏は「中下位機種の売れ行きは増えてきているが、ハイエンドを求める方はまだまだ多い」と語り、選択肢をきちんと揃えたとする。

INFOBAR xv、「やり甲斐ある」

 往年の名機をリファインし、フィーチャーフォンとして再び登場することになった「INFOBAR xv」ではクラウドファンディングが好調なことなどを紹介。11月下旬に発売することを正式に発表した。

 大井氏は、今夏実施したファンミーティングでも熱いユーザーが集まったことを振り返り、「各地にファンがいて、INFOBARを待っていたという声をいただいて嬉しい。欲しいと言っていただけるとやり甲斐がある。そうした声を活かして、プロジェクトを期待に沿えるよう進めたい」とあらためて意気込んだ。

LG it、「普通のスマホ」を求めるシニア層に

 シニア層を中心としたスマートフォン初心者に向けて、これまでBASIOブランドや、Qua Phoneシリーズを展開してきたau。今回、そうしたラインアップに「LG it」が加わる。

 大井氏は、いかにもシニア向けといった機種に抵抗感を持ちつつも、初めてのスマートフォンで戸惑ってしまう、そんなユーザー心理に配慮した機種、と説明する。初心者を強く意識し、使い方をレクチャーするアプリをプリセットしつつ、“普通のスマホっぽい”機種という形だ。

「Pixel 3やAQUOS zeroは今回見送った」

 その一方、報道陣からは前日発表された「Pixel 3」「Pixel 3 XL」や、シャープが開発した軽量ハイエンド「AQUOS zero」が提供されないことに、報道陣からその理由を問う声が挙がった。

 これに大井氏は「商品力全体を見てラインアップを揃えた。(それを踏まえてPixelとAQUOS zeroは)今回見送った」と語る。

 Pixelについては「いろんな方面でグーグルと話している。次以降の取り扱いについては、ユーザーの声、市場環境を見ながら考えたい」とも語っていた。