スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

ファーウェイの8インチタブレットはイイぜ!

MediaPad M5を衝動買いして約5カ月

 今回のネタはファーウェイ(HUAWEI)の「MediaPad M5」(公式ページ)。2018年5月に発売されたAndroid端末です。画面サイズは8.4インチ。タブレット端末ですね。

 発売前の実機を仕事で使ったんですが、わりと一瞬で「コレ欲しい!」という気分に。その後、発売日に予約購入しました。Wi-FiモデルとLTEモデルがありますが、LTEモデルを購入。5月に買ったわけですが、当時の購入価格は4万9460円でした。

ファーウェイ「MediaPad M5」。8インチクラスのタブレットで、OSはAndroid 8.0を採用し、CPUはKirin 960(8コア/最大2.4GHz駆動)、メモリは4GB、ストレージは32GB、メインカメラは13MP、インカメラは8MPです。UIはファーウェイ独自のEmotion UI 8.0。実勢価格はLTEモデルが4万5000円前後、Wi-Fiモデルが3万5000円前後のようです。

 同時期に発売されたタブレットに「MediaPad M5 Pro」というモデルがあり、こちらは10.8インチ画面でデジタルペンにも対応。基本スペックはM5もM5 Proもだいたい同じ。ただしM5 ProはWi-Fiモデルのみです。

 なぜ筆者はMediaPad M5を買ったのか? ハッキリ言って衝動買いです♪ 現在の8インチクラスのタブレット価格からすると、4万5000円前後の実勢価格はちょっと高級機。ですが、持ったり触ったり眺めたりしていると「これ高くはないっていうか安い気が!」的な気分になります。まあ現在は慣れちゃったので、そこまで強い印象にはなりませんが。

 ともあれ、処理性能も画面表示もサイズ感も非常にイイ感じ。高級感もあります。それと筆者の用途・必要性にかなりマッチ。じゃあコレだ! と速攻で予約して発売日に購入したのでした。

 でも、いつも「こういう衝動買い」をやってる筆者。半ば「まあ、そんなに長く使わないうちに飽きるのかも」などとうっすら思っていました。が! ナンと! もう5カ月も好んで使っているんでした。けっこー常時携帯。すっかり愛用のタブレット端末となっております。

 てなわけで以降、MediaPad M5の使用感についてアレコレと。なお、MediaPad M5の主な特徴や仕様についてはファーウェイの製品紹介ページをご覧ください。

片手持ちできる~♪

 MediaPad M5はAndroidタブレットとして高性能なんですが、それと同時にけっこう細身です。サイズは短辺約124.8×長辺約212.6×厚さ約7.3mmで、質量は約320g。A5サイズのノートの短辺を2cmくらい切り落としたようなサイズ感です。

 このサイズ感が実用的。スゲく便利。購入理由の半分くらいはこのサイズ感です。

 というのは、片手で持てるから。画面は8.4インチで解像度は2560×1600ピクセルあり、表示される情報量はたっぷりめ。なのに片手持ち可能。9~10インチのタブレットにはない携帯性と、スマートフォンだと難しい情報量・閲覧のしやすさが両方ともあって、ヒッジョーに快適です。

A5サイズの(紙の)ノートと比べると、MediaPad M5のほうが短辺が狭いことがわかります。薄くて軽めの端末なので、額縁のフチを持って片手持ちすることも可能。
筆者は主に縦位置で片手持ちして使います。写真右はフラップ付きケースに入れた状態での片手持ち。

 さすがに片手操作は無理ですが、筆者の手なら無理せず片手持ちできます。結果、スマートフォンのようにいつでもどこでもタブレットを使えて超便利。やっぱこのサイズのタブレットはイイな~、と。

 ところで、筆者の手は大きめだと思いますが、わりと多くの男性ならMediaPad M5を片手持ちできると思います。女性や小柄な方だと片手持ちが難しいかも? でもMediaPad M5を片手持ちで使えると、タブレットの利用価値と使用感が大きく上向くと思いますので、ぜひ一度MediaPad M5実機を片手で持ってみてください。

 ちなみに、筆者における「MediaPad M5を使い始めて向上したこと」ですが、たとえば地図類の閲覧性です。まあ大した使い方ではないんですが、初めて訪れる場所で地図を見ながら目的地まで行くとか、交通網の乗換案内を頻繁に見るとか。スマホでもできることです。しかし、広く大きい地図表示や乗換案内は、いちいち老眼鏡をかけずとも快適に閲覧でき、年齢的&視力的にアレな筆者にはマジ便利です♪

マップや乗換案内を大きなUIかつ大きな文字で閲覧している様子。写真では表示モードや文字サイズを極端に大きくしてありますが、実際はもうちょっと小さめに表示し、情報量のバランスと文字などの可読性のバランスを取っています。いや~老眼鏡ナシで画面上の文字が読めて情報量も十分あるって快適~♪

 同様の「文字やインターフェースの拡大」はスマートフォンでもできますが、スマホの画面サイズでソレをやりますと、結局は一望できる情報量がかなり減ってしまいます。タブレットなら、文字などを拡大表示しても十分な情報量が得られます。その利便をスマホと同様の「片手持ち」で得られるところは、やはり筆者におけるMediaPad M5の大きな良さです。

小ぶりポーチにすっぽり収まる~♪

 MediaPad M5はバッグへの収まりも非常にイイです。サイズは前述のとおり、短辺約124.8×長辺約212.6×厚さ約7.3mmで、質量は約320g。A5サイズのノートより短辺が2cmくらい小さいので、まあA5ノートが入るバッグにならだいたいスッポリ収まる感じ。たぶん冬用上着の大きめポケットにならスッポリ入ると思います。

 このサイズから、筆者は自然にMediaPad M5を常時携帯するようになりました。筆者が使う最小サイズのバッグにMediaPad M5がスッポリ入るんです。最小サイズのバッグと言うより、ショルダーポーチという感じのものですが、スマートフォンや鍵類や財布(長財布)やサングラス程度が入ります。

グレゴリー「パデッドショルダーポーチM」(公式ページ)。サイズは縦14×横22.5×襠8cm。長財布、メガネケース、鍵束、メモ帳に筆記具にポケットティッシュくらいが収まるポーチです。これら小物を入れた状態で、さらにMediaPad M5もスコッと収まります。
シマノ「ライトポーチ BS-026R」(公式ページ)。サイズは縦16×横23×襠10cmで、上の「パデッドショルダーポーチM」よりも少し大容量。小物を入れた状態でも、MediaPad M5が余裕で収まります。

 これらバッグ……ていうかポーチは、この夏にかなり活躍してくれた品。必要最小限のものを入れ、身軽&軽快&なるべく涼しく行動したいゼ! を実現してくれたポーチです。これにMediaPad M5を入れて持ち歩くわけですが、ササッと出し入れして片手で持てるので、スマホと同じ感覚で気軽に使えて便利なのでした。

 その一方、じつはiPad mini 4も持っている筆者。iPad mini 4も片手持ちでき上記バッグにも入ります。ただ、iPad mini 4だと、上記バッグに収まるものの「どうにか収まる」「出し入れ時に引っ掛かる」というサイズ感。また片手持ちしたときも、iPad mini 4だと「微妙に不安定な感じ」です。

 ちなみに、MediaPad M5のサイズが短辺約124.8×長辺約212.6×厚さ約7.3mmで、iPad mini 4のサイズが短辺約134.8×長辺約203.2×厚さ約6.1mm。短辺側の差は約1cmしかないんですが、意外なほどバッグへの出し入れしやすさや片手持ちのしやすさに差が出てくるんだなあと思いました。

 なお、iPad mini 4の画面サイズは7.9インチで、MediaPad M5は8.4インチ。また両機では額縁幅もアスペクト比も違いますし、OSも違います。単純には比べられませんが、パッと見では、画面短辺幅は両機だいたい同じですが長辺はMediaPad M5の方が長い感じ。MediaPad M5は細めのボディに最大限の画面を載せたという印象です。それと比べると額縁広めのiPad mini 4は、やっぱり設計がちょっと古いタブレットなんだなぁとか思ってしまいます。

通話もできるんだゼ!

 MediaPad M5は愛用の小型ポーチにも収まるし、画面大きめで情報量たっぷりめに表示できますし、設定を変えれば老眼にも優しい表示になりますし、片手で持って軽快に使えたりもしますし、ホント便利です。また、処理性能も高くてサクサク動作しますし、バッテリーもよく保ちます。

 ちなみに、連続動画再生時間は約11時間。9V/2Aの急速充電に対応していて、バッテリー切れの状態から約1.9時間で満充電となります。

 あ、そうそう、MediaPad M5は音楽を聴いたり動画を観たりするのにも実用的です。両短辺にステレオスピーカーを内蔵していて、BGMを聴いたりするのに使える音質・音量があります。画面の発色やコントラストも良好なので、ストリーミング動画コンテンツを楽しむにもナイス。常時携帯できる暇つぶし端末っていうかエンタメ端末としても好適だと思います。

筆者の場合はAmazonプライムで音楽や動画を再生することが多いです。けっこうキレイな音が出るのでBGMを流すのには実用的。こぢんまりと動画を楽しむときも、音質・画質とも良好なのでフラストレーションは感じません。まあ、タブレットでジックリと動画を……となると10インチ前後かそれ以上の画面サイズが欲しくなるところですが。

 あとこの端末、通話もできちゃいます。ファーウェイのタブレットって通話に対応しているモデルがけっこうあるんですけど、そういう端末に音声通話対応SIMを入れて使うのが好きな筆者です。単純に、タブレットで調べものなどしていて、「ちょっと窓口に電話して訊いてみよう」ってときに便利。また、「通話もできる」という機能性って「最悪、電話で助けを求めるという選択肢がある」的な万全感が好きです。

左写真はMediaPad M5で電話アプリを使っているところ。文字やインターフェースは極端に大きくしてありますが、この状態で使うと全てがヤケに見やすくて便利です。右写真はASUS(エイスース)の大画面(6.8インチ)スマートフォン「Zenfone 3 Ultra」で電話アプリを使っている様子。Zenfone 3 Ultraはやや古いスマートフォンですが、筆者的にはMediaPad M5の次に好きかも~画面大きいし~普通に通話もできるし~、みたいな。

 ただ、MediaPad M5でフツーに通話しようとする場合、Bluetoothヘッドセットやイヤホンマイクが必須になると思います。というのは、それら無しで通話すると、通話時の相手の声がMediaPad M5のスピーカーから出てしまうから。自分しかいない室内や車内ならそれでも大きな問題はありませんが、人前で通話相手の声がダダ漏れなのは……やっぱりBluetoothヘッドセットやイヤホンマイクが必須でしょう。

 てな感じのMediaPad M5。小ぶりなタブレット端末として性能的に充実した1台ですが、片手で持てたりバッグへの収まりが良かったり、音質・画質とも良好だったり、ナニゲに通話対応だったり、使っていて何度も満足感を得られる端末だと感じています。半年前の端末ではありますが、かなりイイので、興味のある方はぜひ実機に触れてみてください。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。