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ドコモならニッチなケータイもラインナップ、吉澤社長が語った端末戦略

 NTTドコモは、2018-2019年の冬春モデルの発表会を開催した。

 プレゼンテーションに登壇したNTTドコモ代表取締役社長の吉澤和弘氏は、「バラエティに富んだラインナップを提供することは大切なこと。私自身、年2回の発表会を非常に楽しみにしている」と語り、独自色の強い端末で積極的にラインナップを強化していく方針を示した。

 また端末以外では、3周年を迎える「dポイント」の施策を紹介し、30億ポイント(30億円相当)を準備する大規模なポイントアップキャンペーンなど、3周年記念キャンペーンを展開することを明らかにした。

端末ラインナップ

 端末ラインナップではまず、「docomo with」対象モデルとして提供される、新たな3機種が披露された。「AQUOS sense2 SH-01L」は人気モデルの後継機種で、「Galaxy Feel2 SC-02L」は「docomo with」で過去最高のスペックになっていることが紹介された。

 ハイエンドモデルでは、「Xperia XZ3 SO-01L」が冬春モデルのスマートフォンで唯一、上り最大131Mbpsという通信速度に対応したモデルとし、「Galaxy Note9 SC-01L」ではジョルテと共同開発したアプリ「てがき手帳」を搭載することが明らかにされた。Googleから発表された「Google Pixel 3」と「Google Pixel 3 XL」については、カメラアプリの「Google Lens」などを特徴として紹介した。

 「新しい利用シーンを提案する」端末として紹介されたのは、「ワンナンバーフォン ON 01」と、「カードケータイ KY-01L」。これらは、小さいこと、シンプルであることにこだわったドコモオリジナルモデルとし、「モバイルライフが楽しく、便利になるような商品を、引き続き提供していく」と、ややニッチな商品であっても手がけていく意気込みを語っている。

 吉澤社長からはこのほか、折りたたみ型のフィーチャーフォン「AQUOSケータイ SH-02L」や、理論値とはいえ下りの通信速度が1Gbpsを超えるモバイルWi-Fiルーター「Wi-Fi STATION HW-01L」も紹介されている。

dポイント、3周年記念キャンペーンを11月から開始

 端末のほかに、この日のプレゼンテーションでもう一つの柱とされたのは、dポイントについて。9月にdポイントクラブの会員数が6700万人を突破し、日本最大級の共通ポイントプログラムになっていることや、提携先企業が前年度から2倍の322社になり、提携する店舗数は約4万1900店舗にまで拡大していることが紹介された。

 吉澤社長はdポイントの利用が進んでいることにも触れ、とくに提携先の店舗などでの利用が45%を占め、送客が拡大、「dポイントのエコシステムの拡大に大きな手応えを感じている」とした。

 11月からはdポイントの3周年を記念したキャンペーンも開始することを明らかにし、「期間中のポイントアップで、30億ポイントを進呈できる」と、大規模な還元策になることを明らかにしている。

 このほか、発表会の後には囲み取材が行われ、報道陣から「内閣改造後も“4割値下げ”の声が根強いようだ。ドコモとしてどう落とし所を探っているのか」と問われると、吉澤社長は「料金については、いろんな方から、さまざまな要望がある。真摯にお聞きして、しっかりと、どういう対応をしていくのか検討していきたい。携帯電話の料金・サービスの見直しや拡充は、常に考えており、逐次発表していく」と回答している。

星野源、新田真剣佑、浜辺美波によるトークセッション