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60GHz帯で10Gbpsを実現するWi-Fiチップセット「QCA64x8/QCA64x1」、Qualcommが出荷開始、規格策定中の11ayに準拠

 Qualcommは16日、60GHz帯を用いるIEEE 802.11adの後継にあたる規格として、現在策定中の「IEEE 802.11ay」に初めて準拠するチップセット「QCA64x8/QCA64x1」のOEM向け出荷を開始した。

 QCA64x8/QCA64x1には、インフラストラクチャー・固定ワイヤレスアクセス向けの「QCA6438」「QCA6428」と、モバイル向けの「QCA6421」「QCA6431」があり、60GHz帯を用いた通信により、10Gbps以上の速度と固定回線と同等の低レイテンシを、低消費電力で実現するという。

 これにより、モバイルデバイスのバッテリ駆動時間に大きな影響を与えずに、4Kストリーミングや、遅延のないスクリーンキャスト、拡張現実感体験などのゲームおよびエンターテインメント体験を可能にするとしている。

 なお、Qualcommでは、Facebookとの協業により、QCA6438とQCA6428を用いたマルチノードワイヤレスシステムを開発。Terragraphでの高速インターネット接続を提供することを5月に発表している。

Terragraphのための専用アンテナ。200メートルから250メートル間隔で街中に設置される