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「Find Xでブランドイメージを確立したい」、OPPO発表会

年内に発表する機種はあと1機種だけではないかもしれない

 OPPO Japanは、10月19日に報道関係者向けの発表会を開催し、日本市場向けに「Find X」を発表した。発表会では、端末のプレゼンテーションや、グループインタビューなどが実施された。

囲み取材に応じたOPPO Japan 代表取締役の鄧宇辰(トウ・ウシン)氏(左)と、李毅(リ・タケシ)氏(右)
グループインタビューでは加えて、OPPO Mobile Telecommunications 海外市場プロダクトディレクターの党壮丽(トウ・ソウレイ)氏も応じた

Find XはOPPOのブランドイメージ確立のために投入

――Find Xの反響・手ごたえは。

 消費者から大きな反響をもらっていると感じている。市場になかった形が要因だろう。また、日本の販売パートナーには独特なデザインに驚きの声をもらっている。

――Find Xにおサイフケータイを搭載しなかった理由は構造上の問題か。

 構造が複雑なため、FeliCaは取り入れていないが、搭載できないことはない。日本の方に早くFind Xを届けるために、提供のスピードを優先した。

――スピードを優先したとのことだが、今後、おサイフケータイ対応版のFind Xはでるのか。

 (そうした)日本の消費者にとっては、お財布に優しい、防水とFeliCaに対応した(別の)機種の方がいいのではないかと考えている。

――カメラが飛び出ている際に落下を検知すると自動的にカメラが戻る、故障防止の機能があるが、別のアプローチで堅牢制を確保している部分はあるか。

 設計から部材の選別を行っており、ボディにはゴリラガラスを採用している。また、クオリティテストは行っているため保証できる。

――構造的にスマートフォンケースはつけにくいのではないか。

 パッケージには対応したケースがまず1つ同梱されている。構造上、上の部分は保護されないが、上部を開ければケースとしては問題ない。対応したケースはパートナーと一緒に作っていきたい。

――SIMフリーとしては価格が高いが、Find Xの販売台数はどうなるのか。

 たしかに、SIMフリーで5万円を超えてくると、購入するユーザーは3%程度で、10万円を超えるとなると、ますます少なくなり、数字を把握していないくらいになる。日本市場に持ってくる目的は、OPPOのブランドイメージの確立であり、フラッグシップを求める日本の消費者に提供することは価値があると考えている。

――Find Xは海外でどのようなユーザーが使用していたか、またどの機種からの乗り換えが多いか。

 グローバルでの販売状況は予想をはるかに超えた売れ行きで、在庫が足らない状況。今までとは違った形のものに切り替えてみようとした消費者が購入した。どのような機種をFind Xの前に使っていたかは重要とは考えていない。

――Find Xを日本のユーザーにどのように使ってほしいか。

 FindXは、価格高いが、理念を追求した端末。OPPO全体のブランドイメージを伝えるために投入した。実際に使ってもらい製品の理念を感じてほしい。

日本市場では競争力のある製品で力を見せたい

――日本市場振り返ってみてどうか。


 日本市場は独特で、キャリア、パートナー、消費者が求める品質の要求は高い。対応を模索し、ローエンドからハイエンドまで製品ラインナップを拡充した。

――R15 Proの販売動向は。
 かなりいい感じ。防水性能やFeliCaを備えているためその点ではいいものだと思う。

――R15 ProをFeliCaに対応させたことは、「大手キャリアに対して実力をみせた」言っていたが、今後キャリアへ端末を供給する目標や、時期はいつか。

 プラットフォームなど、多くの要素を考えているが、できることは長期的に誠意をもって取り組んでいるかを見せていくこと。また多様化するセグメントにも対応していく。FeliCaの導入は技術的にはできると証明できた。具体的にいつかはキャリアが決めることであり、競争力のある製品やブランドの認知度を高めていき実現したい。

――海外では小さな小売店でもOPPOの製品が売られているが、日本ではどのような展開で売っていくか。

 消費者が手に取りやすいことは大変重要だと思っている。製品を知ってもらった時にすぐ手に入れてもらえるよう環境を作っていかなければならない。競争力のある製品を出していくことで、日本の方々に力を証明して販路を広げていきたい。

――MVNOの販路拡大に向けた取り組みは。

 日本のSIMフリー端末の大部分は、MVNOとのセット販売である。その販売経路がなければ機会を損失してしまうため、重要な販路と思っている。MVNOがどのようなメーカーを採用していくのは、それぞれの選択であるため、まずは日本の方に理解を深めてもらいたい。今回は楽天とIIJとのパートナーシップとなったが、今後もMVNOとの協力を拡大していきたい。大きな目的としては、どこに住んでいても、どのMVNOつかっていてもOPPOの製品を手に取ってもらえることを目標と考えている。

――前回の発表で言及したカスタマサポートに関してはどうなっているか。

 シリーズ全体のカスタマーサービスについては今後お話しする。

――フロントカメラ(自撮り)に対する日本の女性のフィードバックはあったか。

 個人のブログや、SNSでは、最初に投入されたR11sに対して「気楽にワンボタンで美しい写真が撮れる」というコメントを多数もらっている。

――ColorOSの日本語がこなれていない部分があるが、ローカライズはどうするのか。

 電話帳、メニューなどは改善するポイントである。システム内の文言や、取扱説明書もベンチャー企業と組んで、丁寧に説明できるようにしたい。

年内に発表する機種はあと1機種だけではないかもしれない

――前回の発表で、端末を年内にあと2機種出すと発表して、そのうち1機種のFind Xが発表されたが、年内にもう1機種はでるのか。

 1つだけとは限らないかもしれない。

――発表会で言及された5G対応スマートフォンは、同社が世界初と発表したがいつごろ出るか。

 OPPOは、一番最初に出すベンダーの1つ。時期ははっきりいえないが、来年の大きいヨーロッパのイベントで期待してほしい。