みんなのケータイ

バラエティ豊富な秋冬モデル、どれ選ぶ?

 夏モデルで機種変更するつもりが、決めかねているうちに機会を逃してしまった筆者。そうこうするうちに季節が巡り、秋冬モデルが発表される時期が来てしまった。

 夏モデルではどのメーカーも揃って「カメラ推し」という印象が強かった。各社画作りへのアプローチが違うからか、たとえ同じデュアルカメラを搭載していても、写真を見比べてみると結構違いがある。それはそれで面白いのだが、カメラ以外の競争軸を欠いていたようにも思わなくもなかった。

 しかしどうも、新iPhone以降、立て続けに発表されているスマホたちは、様子が違うようだ。

AQUOS zero。風船で浮かせるという展示は印象的だった

 象徴的なのがシャープの「AQUOS zero」。「軽さ」という新しい競争軸を持ち込んできた。考えてみたら、スマホを置いて動画を観る機会よりも、手にもって使う機会の方が圧倒的に多い。持った時の腕への負担が少ないに越したことはない。そしてAQUOS zeroは「初の国産有機EL」を搭載するというのも興味深い点と言える。

Pixel 3は「Googleのスマホ」という趣き。AI活用のショーケースになりそうだ

 そして、意外な伏兵も登場した。Googleのオリジナルブランドのスマホ「Pixel 3」だ。ハードウェア自体には物珍しさはないものの、カメラで最良の写真を選ぶ仕組みや、「Google レンズ」の文字認識など、AIをかなり実用的な形で取り入れた1台になっている。

「良いデザインは色あせない」と再認識したINFOBAR xv。クラウドファンディングで「隠し画面に名前を表示する」特典に投資してしまったからには、購入せざるを得ないか……?

 スマホではないがauの「INFOBAR xv」も面白い。バータイプでのリバイバルとなった筐体は“あの頃のINFOBAR”にかなり近い雰囲気。製品化に先行してクラウドファンディングを実施して、ファンを盛り上げる取り組みも行われた。キャリアの発表する端末ラインナップがほぼグローバルモデルと変わらなくなってきた中で、個性を発揮できていると思う。

 変わった機構が好きな筆者は、「OPPO Find X」を購入するつもりでいたのだが、ここに来て魅力的な端末が多く登場したことですっかり迷ってしまっている。

 新しい筐体に生まれ変わった「Xperia XZ3」もよさげだし(ボルドーレッドは良い色だと思う)、「Galaxy Note9」の豊富な機能群も魅力的だ。SIMフリーなら「moto z3 play」でmoto modsの便利さを体験するのも楽しそう(日本向けの5G modsは出るのだろうか)だし、「HUAWEI nova 3」のような性能比でかなり割安に感じるダークホースまで出てきている。そして新iPhone。なかでもiPhone XRのカラーラインナップはフレッシュで好ましい印象だ。

 しかし予算の限界もあり、購入できるのは1台だろう。ここまでラインナップが多彩だと、悩ましくもあり、楽しくもある。スマホ選びの醍醐味をひさびさに味わいつつ、後悔のないように決めたいと思う。

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