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Bluetoothタグでランナーの位置を把握、ドコモのマラソン用システム

TBSの番組内でも使用

 NTTドコモは、位置情報把握サービス「Location Net」を活用して、マラソンや駅伝で選手の位置情報を管理できる「ランナー位置把握システム」を開発した。

 Location Netは、同社が法人向けに提供している位置情報把握サービス。BLE(Bluetooth Low Energy)で通信する専用タグを人や物に装着しておき、スマートフォンでタグを検知することで、GPSを利用しにくい屋内も含めた位置情報の把握ができる。

 児童や高齢者の見守り、業務用機器の管理などの用途を想定したサービスだが、Location Netの仕組みを活用して、マラソンランナーが走行位置やタイムを確認できる「KOBEスマートランニングサービス」、体育館内でのプレイヤーの位置情報を測って運動データを集計する「屋内型運動データ測位システム」などの実証実験がこれまでに行われている。

 今回発表された「ランナー位置把握システム」は、市民マラソンや駅伝などでの利用を見込む。計測ポイントに立つ計測員がスマートフォンを持ち、ランナーが身に着けたBLEタグを検知することで、各選手の位置情報を記録する。ランナーの走行位置や区間ごとの走行タイムを集計し、テレビ中継や専用アプリを通じて、観戦者がリアルタイムでレース展開を確認できるようにする。

 同システムは、10月6日にTBSで放送されたテレビ番組「オールスター感謝祭‘18」内のコーナー「赤坂五丁目ミニマラソン」で導入された。同番組では、選手間の距離や位置情報を公式サイトでリアルタイム表示することに成功している。