本日の一品
世界最小級メモ専用のプレミアノートカバー「SPY シーズン4」
2018年11月12日 06:00
筆者が友人達と“Thinking Power Project”というプロジェクトを組み、東京下町のツバメノート社とのコラボでオリジナルデザインの大学ノートを作り始めて、早いもので既に10年が経過した。10数種類を超えるオリジナルデザインの大学ノートを今も販売し続けているが、ユニークなノート達の中にあって、ひと際ユニークな超小さい大学ノートがあった。
小さくても各ページをミシン目でカットできるフリスクサイズの「NADD」(ナイト・アンド・デイ ディンプル)がその個性的な商品だ。例え小さくてもフールス紙を用いてオリジナルのツバメノートと同様の風貌と品質を有し、特殊なミニミニサイズが話題を呼び、今も多くのユーザーさんにご愛用いただいている。
そしてNADDの発売と同時に超小さなNADDを首からぶら下げて、いつでもどこでも生産的にメモできるように「ポケッティア」と呼ばれるストラップケースを企画販売した。その後もNADDはThinking Power Notebookの定番人気商品となった。そしてポケッティアのより高級モデルである「SPY」と呼ばれる、便利に拡張されてセレブ感満載のNADD専用ノートカバーが6年前にパートナー企業から登場した。
今回、筆者が入手したのは、そのシーズン4(第4版)モデルの「SPY」だ。前回のシーズン3モデルからなんと6年目に登場した超ロングセラー商品の最新モデルだ。
SPYは、革小物のブランドとして人気のある「rethink」と、銀座の筆記具専門店である「五十音」そしてステーショナリーのWeb販売では老舗の「信頼文具舗」の3社のコラボチームである「小さいものクラブ」の企画商品だ。
今回の「SPY シーズン4」は基本デザインは従来モデルとほぼ同様、シーズンの数が増すごとに商品へのこだわりと愛が伝わってくる誠実仕様のアイテムだ。今回、筆者の入手したSPYは「ハバナ」というイタリア、トスカーナ地方の革を採用したセピア色のモデル。素材の持ち味に合わせ、イタリア製ベビーカーフの薄い革を裏地に当てた、丁寧な二重仕上げになっており、接合面の側面処理も極めて丁寧で品質の高さを実感できる。
ハバナは伝統的なバケッタ製法と呼ばれる方法で通常より長い時間をかけて鞣(なめ)され、まず単色で染めて、さらに濃色の染料による手間のかかる二度染めの手法で造り出される。革素材の味を生かした製法のため、同じものはなく、コンパクトなSPYの手に馴染むスタイルと共に、常に愛用することで熟成し時間経過と共に超個人仕様に変化する。
ハバナモデルの商品カラーには「セピア」(赤味を排した明度の低いダークブラウン)と「ラピス」(少し青みのある明度の低いダークグリーン)の2色が用意されている。
もう一方のモデルである「プエブロ」はハバナと同じくバケッタ製法で鞣(なめ)され染色、加脂されたのち、真鍮ブラシで表面を細かく擦る仕上げを加えることにより、ざらざらした独特の手触り感を実現している。その独特の質感は植物タンニン成分と十分に加脂されたことにより、年を経ることでより熟成し、透明感のある色艶が表れ、革表面がより深みを増していくという。
プエブロモデルの商品カラーには、「アンバー」(琥珀色:キャメルカラー)と「カーキ」(土埃色:明るめトーンのグリーンカーキ)、「マルーン」(栗色:定番色と言える上質な濃赤茶色)、「ネイビー」(紺色:細かな白い色さしあるダークブルー)の4色が用意されている。
大学ノートデザインの世界最小級のメモ帳をいつでもどこでも活用できるSPYシーズン4は、お好みのストラップを見つけて常時身に着けておきたいアイテムだ。自宅のデスクトップパソコンで仕事をする時も、散歩に出かける時も肌身離さず、いつどこで降臨してくるかもしれない前代未聞の超アイデアの捕捉チャンスに備えるのが良策だ。
もちろん情報処理運用の達人なら、地上最大級のフルA3見開き大学ノート「ガリバー」と、昨今流行のクラウド型手書きメモ、そして最新のデジタル機器を揃え、ある時は連携し、またある時は明確にセパレーションして、単体使用でも複合使用でも、最大限の効果を生み出す使い方にチャレンジするのも面白い。
製品名 | 購入場所 | 価格 |
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「SPY シーズン4 ハバナ セピア」 (NADD一冊付属) | 信頼文具舗 | 9612円 |