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グーグル、「YouTube Music」を国内でスタート

 グーグルは、YouTubeのサービスの一環として音楽アプリの「YouTube Music」の日本での提供を開始した。広告が入るかわりに無料で利用できる「YouTube Music」と、広告無しでバックグラウンド再生やオフライン再生が行える有料の「YouTube Music Premium」の2種類から選べる。

 YouTube Musicは、動画と音声の垣根を超えて音楽を楽しめる音楽アプリ。ミュージックビデオを視聴している途中で動画を止め、音声だけの再生に切り替えたり、その逆を行ったり、シームレスな操作が行える。

 アプリのホーム画面は、ユーザーの好みに合わせてパーソナライズされていく。さらに、通勤中や仕事中、家でくつろいでいる時など、時間や場所によってレコメンドする楽曲も変化する。

 グーグルらしく検索機能も豊かで、アーティスト名や曲名だけでなく、洋楽の歌詞の一部をあいまいなカタカナで検索したり、CMタイアップ曲をスポンサー企業名で検索したりできる。

YouTube Music

 有料サービスとなるYouTube Music Premiumは、こうした基本機能に加え、広告無し再生、バックグラウンド再生、オフライン再生といった機能が利用できる。オフライン再生については、自宅などのWi-Fi環境にいる時にオススメの曲を自動的にダウンロードする機能も用意されており、毎日の通勤通学でデータ通信容量を気にせず、新たな曲との出会いを演出する。

 YouTube Music Premiumの月額利用料は、WebおよびAndroidが980円、iOSが1280円。別途提供されているGoogle Play Musicを定期購入しているユーザーは、追加料金無しでYouTube Music Premiumも利用できる。

 広告無しで動画再生が行える有料サービス「YouTube Premium」も同時にスタートし、こちらの月額利用料は、WebおよびAndroidが1180円、iOSが1550円となっている。YouTube Premiumのユーザーは、YouTube Music Premiumも利用できる。

 YouTube MusicがGoogleアシスタント搭載のスマートスピーカー上でも利用可能であることから、同社ではGoogle HomeかGoogle Home Miniの購入者向けに2019年4月8日までYouTube Premiumが無料で試用できるキャンペーンも実施する。基本的には新たにGoogle Home/Google Home Miniを購入するユーザーを対象としているが、同社広報では、一旦リセットすれば既存ユーザーにも適用できるとしている。

 11月14日に都内で行われた発表会には、同社の音楽部門プロダクトマネージメント責任者のT.ジェイ ファウラ氏が登壇。国内でもすでに提供を開始しているGoogle Play Musicとのすみ分けなどについて記者からの質問が飛んだ。

 同氏によれば、今すぐではないとしながらも、将来的にはGoogle Play MusicからYouTube Musicにユーザーを移行させたいという。ただし、それを実現するには、Google Play Musicでダウンロード購入した楽曲を引き継げるようにするなど、機能面の差を解消していくことが前提となる。

 発表会では、YouTube Premiumのユーザー向けに提供される同社オリジナルのコンテンツ「YouTube Originals」で今後配信されるコンテンツの一部も披露された。ホラーコメディの「隙間男 STALKING VAMPIRE」、YouTuberのはじめしゃちょーが主演する「The Fake Show」が12月12日、SEKAI NO OWARIがMARVELとコラボした「Re IMAGINE」が年内にそれぞれ公開される予定。

 発表会には、はじめしゃちょーも登場し、The Fake Showの見どころを語るとともに、YouTube Musicについても「普段は特定のジャンルだけでなく、いろんなジャンルの音楽を聴く。使ってみようと思う」とコメントしていた。

音楽部門プロダクトマネージメント責任者のT.ジェイ ファウラ氏
はじめしゃちょー

【追記 2018/11/14 15:30】
 ソフトバンクが提供する料金プラン「ウルトラギガモンスター+」では、YouTubeを利用する際のデータ通信量をノーカウントとしているが、同社では今回のサービス群もノーカウントの対象になるとしている。

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