本日の一品

「meow」(ミヤーオ)と言う名前の“ケーブルタイ”

ミヤーオは見る人みんなが欲しいと思ってしまうケーブル結束ベルトだ

 スマホの急激な普及、拡大によって従来からあったモノでも、本体機器の増加につれてその需要や必要性が大きく膨らんできているモノがある。そんなスマホの急激な普及の影響を受けているモノの最有力は“充電ケーブル”だ。

 現在までmicroUSB、Lightning、USB Type-Cの3つのスタンダードが並列的に存在してきたが、今後はType-Cケーブルをスマホやタブレットの標準ケーブルとしていこうという動きに各社の足並みが揃ってきたようだ。

 そして各社の足並みが完全に揃うまで、各スマホメーカーはスタートしたばかりのType-Cケーブルをしばらくは自社のハードウェアに同梱することになるだろう。また同時にケーブル単体を提供している周辺機器メーカーは、スマホメーカーがオマケで付けるType-Cケーブルとは異なった、工夫を凝らしたユニークで付加価値のあるType-Cケーブルを今以上に発売するに違いない。

たかが結束バンド、されど結束バンド……使うなら注目されるセンスのモノを使いたい
最近は繰り返し使える結束バンドなら数十本も入って100円で買える

 そんな楽しいケーブルワールドに他とは違う味付けをつけてくれるのが“ケーブル・タイ”(ケーブル結束バンド)だ。現在でもケーブル・タイの市場は小さいけれどそれなりにある。しかし、特別にケーブル・タイというジャンルで商品企画を先鋭的にやるほどの市場でもない。

 なにしろ、ケーブルを単に結わえるだけなら、ケーブル端の部分を使って結わえても良いし、ゴムバンドでも、他の商品のオマケのベルクロテープでも、LANケーブルなどを結わう結束バンドでも十分だ。

 使い勝手を別にすれば、最近はダイソーでも“繰り返し使える”サイズ違いの結束バンドが30~50本で100円で手に入る時代だ。しかし海の向こうでも、そういうケーブルでは満足せずにファニーなケーブル・タイをマジに作ってしまう会社がある。

ミヤーオは色違いの猫が3匹。シリコンゴムでできた長い舌は約13cm

 今回ご紹介するのは、「meow」(ミヤーオ)と言う猫の鳴き声を商品名にした、なかなかチャーミングなケーブル・タイだ。なんと販売はカナダのモントリオールの会社だとか。

 ミヤーオは毛色の異なる三匹の猫が1セット。機能は同じなので1人で3匹のミヤーオを使い切れない人は友達にプレゼントも出来る。もちろん、スマホケーブル専用のツールではなく、家族や友人のための手作りクッキーを入れた袋を結わえるのに使っても良いし、花束を束ねるのに使ってもなかなか可愛い。

ケーブルを束ねて背面から通して猫の舌のように演出する
前から見るととてもケーブル結束バンドだとは思えない

 ミヤーオは、猫の顔の裏側中央から伸びた約1cmのシリコンゴム製の“長~い舌”でケーブルの周囲を結束して、猫の口の裏側から押し込んだ舌先を前面に引き出し、あたかも猫が“あかんべぇ”をしているように見せかける楽しいアイデアだ。

 束ねたケーブルの周囲を一周するだけでは、飛び出してくる舌先が余りにも長くて不自然な感じがするときがある。そんなときは、束ねたケーブルの周囲の太さにもよるが、一般的な1m近辺のUSBケーブルなら2周くらい舌で巻くとちょうど可愛いサイズの舌が口から出てくるイメージだ。

実際にケーブルを結束してみたが、舌の長さが余ってしまうと気持ち悪い
1~1.5mくらいのケーブルならまとめたケーブルの周囲を2回まわすとちょうど良い

 1週間ほど、日常使いのType-Cケーブルをミヤーオで結わえてあちこち持ち歩いていたら、会う人ほとんど全ての人達から「楽しそう!」「可愛い!」「欲しい!」「どこで買えるの!?」と言われてしまう逸品だ。

 筆者は普段、USBケーブルとUSB/ACアダプターを持ちあるくときは、常にタイベック製の小さなTetrahedron(正四面体)の極めて小さなポシェットに入れて持ち歩いているが、取り出し口の開いたジッパー部分から飛び出したミヤーオもなかなかだ。

おっさんなのに……筆者は1mのType-Cケーブルと超小型のUSB/ACアダプターをまとめてミヤーオで結束し、小さなポシェットに入れて持ち歩いている

 今後のType-Cケーブルの普及と共に、間違いなくケーブル・タイの世界も楽しい展開が待っているに違いない。ミヤーオに続く国内外の後続商品の“はっちゃけ度”が今から楽しみだ。

製品名購入場所購入価格
meow御徒町 ガラクタ貿易780円