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東京の街を“重慶市”で撮ってみた

【OPPO Find X】

 OPPOの「Find X」を使い始めてから1カ月が経ちました。カメラが飛び出すギミックには、多くの友人・知人が驚いてくれます。僕が説明しないと、カメラが自動でせり上がるスライド構造に気づかない人もいます。それだけ静かに(少しは音はしますが)、素早く(1秒程度)出てくるということです。

 Find Xのカメラは、その構造だけではなく、撮影性能にも力が入っています。自らの製品を“カメラフォン”と呼ぶくらいですからね。カメラの性能は他社に負けたくないと考えているのでしょう。

 アウトカメラは1600万画素+2000万画素のデュアルレンズカメラ。AIによるシチュエーション認識にも対応しています。2つのカメラの使い分けについては、カタログなどには詳しく記されていませんが、メインで使うのが1600万画素でF値は2.0。もう1つの2000万画素カメラは深度測定に使われ、主に「ポートレート」モード使用時に有効になるようです。

 実際にいろいろな物やシーンを撮ってみた率直な感想は“結構きれいに撮れる”ということ。“ほぼ満足”と言い換えても差し支えないです。逆に言えば、“ものすごく画質がいいわけでもない”ということです。まずは、僕が撮った作例をご覧ください。

万里の長城で撮影。ナチュラルな色調で撮れたが、ややフラットで奥行き感に欠ける印象
東京駅舎の夜景を撮影。光学式手ブレ補正の恩恵で、手持ちでもここまでクッキリとした画質で撮れたが、「HUAWEI P20 Pro」や「Google Pixel 3」などで“明るい夜景”を体験した後なので、物足りなく感じた
料理は美味しそうに撮れた。蕎麦の写真は、間接照明だけの暗い店で撮ったのだが、食材本来の色を描写できた
フィルターは抹茶、秋、ライム、パフ、幻想的な城、ブラックコーヒー、ラブレター、2046、重慶市、クランベリーの全10種類。AIによるシチュエーション識別も併用できる

 僕は、「Find X」の前は「HUAWEI P20 Pro」を使っていました。「Find X」も十分きれいに撮れるのですが、「HUAWEI P20 Pro」には及ばないかもなぁと。昨今のハイエンドモデルは、どれもカメラの性能が高いので、もはや、そこそこきれいに撮れる程度では驚かなくなってしまいました。「Find X」を使い始めたばかりですが、超広角で撮れる「HUAWEI Mate 20 Pro」に惹かれつつあります。あぁ、もっと稼がないと(汗)。

 「Find X」のカメラを使っていて、興味を惹かれたのがフィルター機能。普段フィルターを使うことはほとんどないのですが、機能チェックをしていると「重慶市」という名前のフィルターを発見。さらに「幻想的な城」というフィルターも。「幻想的な城」は、霧がかかったヨーロッパの古城とか、なんとなく勝手にイメージできるのですが、「重慶市」ってどんなところなのでしょう? 行ったことがないのでわかりません。内陸の大都市ですから、高層ビルが際立つようなシャープな画質になるのでしょうか? それとも乾いた大地が伝わるような色調になるのでしょうか?

※編集部注:OPPOによると、「重慶市」は映画監督のウォン・カーウァイ氏の作品「重慶森林(恋する惑星)」をイメージしたフィルターとのこと。

 というわけで、フィルターを変えて撮ってみました。フィルターを使わない場合と、「幻想的な城」と「重慶市」を使った場合を比較しました。

フィルターなしで撮影
「幻想的な城」で撮影
「重慶市」で撮影

 渋谷のスクランブル交差点を撮影。「幻想的な城」は色味を抑えた画質になる。「重慶市」の効果は、はっきりとはわかりづらいが、オリジナルと比べると、やや冷たい印象に。

フィルターなしで撮影
「幻想的な城」で撮影
「重慶市」で撮影

 次に公園にて青空や樹木がある景色を撮影。「幻想的な城」は、こうした景色には不向き。「重慶市」は青が強くなる印象だが、空の見栄えはほとんど変わらない。

フィルターなしで撮影
「幻想的な城」で撮影
「重慶市」で撮影

 最後に秋らしい景色も撮り比べてみました。「幻想的な城」で撮ると“幻想的な神社の境内”になりました(笑)。緑が濃いめに出る「重慶市」もアリという印象。

 重慶市って、おそらくちょっとブルーでクールな街なんだと思います。いつか訪れて、自分の目で確かめたいと思います。なお、あとで気付いたのですが、10種類のフィルターは、撮影後の画像編集でも使えます。なので、まずはフィルターなしで撮影して、重慶テイストにしたい写真だけを編集するのが賢明でしょうね。

 そうそう、「Find X」はインカメラにも気合が入っているんですよ。目下、自撮りの練習中ですので、その成果は次回に。