Apple直販より安い docomo with入りする「iPhone 7」のメリットは?

» 2019年02月20日 12時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 既報の通り、NTTドコモは2月27日から「iPhone 7」の32GBモデルを「docomo with」のラインアップに追加する。ドコモオンラインショップでの一括販売価格は4万2768円(税込)と、現行の「iPhone 6s」の32GBモデルから据え置かれている。

 2月20日現在、iPhone 7の32GBモデルのApple直販価格は5万4864円(税込)。今後価格改定がなければ、ドコモ経由で買った方が税込みで1万円以上安価となる。docomo withで月額料金も1500円(税別)引きとなるため、非常におトクだ。

 この記事では、iPhone 7の特徴や魅力を改めてチェックしていく。

iPhone 7 docomo with入りするiPhone 7(左上からブラック、シルバー、ゴールド、ローズゴールド)

水ぬれやホコリも安心 IP67等級の防水・防塵性能

 iPhone 7はiPhoneシリーズとして初めて防水・防塵(じん)を確保したモデル。

 防水性能は、水深1mの常温の水道水(または真水)に30分沈めても機能に問題が出ない「IPX7等級(防浸)」を確保。うっかり水の中に落としてしまっても、すぐに取り出して水切りをすれば問題なく使える。雨でぬれた場合でも安心だ。

 防塵性能は、直径75μmの粉じんが本体内部に粉じんが入り込まない「IP6X等級」を確保している。ほこりっぽい部屋で使っても、ボディー内にほこりが入り込んでしまう心配はない

 ただし、いずれの保護も本体単体で使った場合の話。充電する際は、Lightning端子に水滴やほこりがないことをしっかり確認するようにしよう

IP67 iPhone 7はIP67等級の防水・防塵性能を確保。より安心して使えるようになっている
水ぬれ 2016年9月の発表時は、特に防水機能をアピールしていた

「Suica」「iD」「QUICPay+」が使える Apple Payで非接触決済

 日本向けのiPhone 7は、iPhoneシリーズとして初めて「FeliCa(フェリカ)」を搭載したモデルでもある。

 iPhoneシリーズでは「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」以降でNFCを使った非接触決済に対応していたが、日本国内ではFeliCaを使った非接触決済が主流であるため「宝の持ち腐れ」だった。それが日本向けのiPhone 7では、NFCに加えてFeliCaも搭載。日本国内でも非接触決済を利用できるようになった

 対応するサービスプラットフォームは「Suica(スイカ)」「iD(アイディー)」「QUICPay+(クイックペイプラス)」。Suicaはプリインストールされている「Wallet」アプリから新規作成できる他、カードタイプのSuica(※1)やAndroidスマートフォンやケータイの「モバイルSuica」(※2)から移行することもできる。

 iDやQUICPay+は、クレジットカード、デビットカードやプリペイドカードをWalletアプリに登録することで利用できる。対応するカード会社はAppleの公式サイトから確認できる。

 比較的手頃な価格で、Apple Payによる非接触決済デビューができることも、iPhone 7の魅力といえる。

※1 クレジットカード一体型など、移行できないカードもあるfontsize=-1◆※2 一度Apple Pay(iPhone・Apple Watch)に移行すると、Androidスマホやケータイには戻せなくなる(いったん退会して払い戻しを受ける必要がある)◆

FeliCa 2016年9月の発表時は、時間を割いてFeliCa対応をアピールしていた

光学式手ブレ補正に対応したアウトカメラ インカメラも画素向上

 iPhone 7のアウトカメラは1200万画素と、画素数だけ見るとiPhone 6sとスペックは変わらないが、光学式手ブレ補正に対応し、レンズのF値が2.2から1.8になった。LEDライトもiPhone 6s比で約1.5倍の光量となった。

 簡単にいうと写真のブレをより抑えられるようになり、暗い場所でも撮影しやすくなったということだ。

カメラすごい カメラは光学式手ブレ補正に対応。レンズのF値を改善し、LEDライトの光量も上げたことから暗い場所での撮影もしやすくなった

 インカメラも、センサーを500万画素から700万画素に向上。画面をフラッシュライト代わりに使う「Retina Flash」も色味を改善し、よりキレイな自撮りが可能となった。

インカメラ インカメラも性能改善

1.5GHz帯LTEに対応 プロセッサのパフォーマンスも向上

 日本向けのiPhone 7では、iPhoneとしては初めて1.5GHz帯のLTE(Band 11とBand 21)に対応。ドコモではBand 21に対応しており、キャリアアグリゲーション(CA)を用いることで下り最大375Mbps(理論値)で通信できる。iPhone 6sでは下り最大262.5Mbps(同)に対応していることを考えると、理論値ベースの通信速度は約1.4倍高速化している。

Band対応状況 主に日本で使われている1.5GHz帯のLTEに対応することで、日本でより快適な通信に対応

 iPhoneはプロセッサは「A10 Fusion」を搭載。iPhone 6s/6s Plusの「A9」と比べると、CPU部の性能は最大40%、GPU部の性能は最大50%改善している。それでいて、≪バッテリー持ちは最長2時間改善している(iPhone 6s比、Apple公称値)。

 冒頭で触れた通り、docomo with入りしたiPhone 7は、iPhone 6sと価格設定は同一。同じ値段でより快適に使えるのは魅力的だ。

A10 A10 Fusionプロセッサは、iPhone 6sよりもパフォーマンスが向上

 「Face ID」やデュアルカメラを使わない限り、iPhone 7は現在でも普段使いに必要十分な性能を備えている。税抜価格で4万円を切る上、月額料金も下げられるとなれば非常におトクといえる。

 今後、MVNOを含む他キャリアの低価格端末はもちろん、ドコモのdocomo with対象のAndroidスマホとの競争も“激化”しそうだ。

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