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ドコモ、農業界向けの働き方改革ソリューション

 NTTドコモは、農業界の働き方改革を推進するため、事務作業の効率化を図るソリューションパッケージの提供を開始する。

 今回提供するソリューションでは、農業界で深刻化する人手不足という課題に対し、肥料や農薬などの生産資材の受発注に関する事務作業の効率化という形で応える。

 各農家(組合員)から農業協同組合への生産資材の注文は手書きの注文書で行われており、従来はオペレーターが1件ずつシステムに入力していた。このソリューションでは農家側にシステム導入などの負担はかけず、OCRによる注文書の読み取りとRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を活用した入力作業の自動化によって職員の作業時間を短縮する。

 2018年7月から下関農業協同組合(JA下関)と共同で行われた実証実験では、予約注文作業にかかる作業時間を約80%削減できたという。

 4月1日から、法人営業部門を通じて全国の農業協同組合向けに販売する。料金は2カ月トライアルパックで69万円から。本契約は279万4000円から。サービス内容としては、スキャナーなどの機材とOCRソフトウェア、RPAツール「WinActor」のライセンス、初期設定や操作研修、各種サポートが含まれる。