スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

iPhone XS Max用ケース型バッテリー×2種

合体でスマホのバッテリー容量UP!

 スマートフォンを使っていて、今さらながらも「あ、ケース型バッテリーを使えばいいのか」と思った近頃の筆者。スマートフォンへ充電もできるジャケット型ケースですね。iPhone XS Max用として2種類を使っています。

左はAmazonで購入したALLEASAブランドのケース型バッテリー。右はアップル純正の「iPhone XS Max Smart Battery Case」です。どちらも iPhone XS Max用ケースとして使える増設用バッテリーです。

 正直な話、こういうケース型バッテリーって好きじゃないんですよ。というのは、スマートフォンを買い替えたら用済みになるから。まあ、ケース型バッテリーとスマホを延長ケーブル的なもので接続すれば使える場合もありますが……そこまでして? みたいな。

 筆者の場合は1~2年でスマートフォンを買い替えますので、ケース型バッテリーの実使用期間も1~2年。ケース型バッテリーを毎日使うって感じでもないので、スマホ買い換え時でもまだケース型バッテリーは現役で使えます。でも用済み。やっぱりモッタイナイですよね。そういう理由でケース型バッテリーを敬遠していました。

 一方で、好んで使っているのはQi対応のモバイルバッテリー。本連載バックナンバー「Qiでスマホをワイヤレス充電」のココで紹介している品々です。

たとえばcheeroの「cheero Powermix 6000mAh」(公式ページ)。容量6000mAhのモバイルバッテリーで、電源を入れてQi対応端末を載せるだけで充電できます。USBケーブルを使っての充電にも対応。直販税込価格は2780円です。

 上のようなQi対応モバイルバッテリーだと、ケーブルレスで使えて便利です。端末と重ねてゴムバンドの類で軽く固定すれば、バッグの中でも充電OK。USBケーブルを使った充電も可能ですので、守備範囲が広いモバイルバッテリーとして愛用しております。

 あ、ちなみにバックナンバーでご紹介したQi対応モバイルバッテリーは、ほかにも2種類ほどあります。が、2種類のうち1つは既に販売終了で、もうひとつ(LFXDブランド品)は去年故障してしまいましたので、ここでは割愛しています。

 さておき、便利なQi対応モバイルバッテリーですが、ときとして役立てにくいことがあります。たとえば比較的にアクティブに行動しているとき。筆者の場合はサイクリング中などですが、やや激しく動いているときは、Qi充電もケーブル接続充電もイマイチ実用的ではありません。端末がズレちゃったら充電不能ですし、ケーブル接続だと端子部がちょっと心配。

 そんな場合に「最有力候補」となるのが、ケース型バッテリー。何しろ端末と合体しちゃうわけですから、激しく動かしても問題無し。端子破損の心配も無し。ツイデに、Qi充電では端末を使用しながらだと充電が追いつかないことがアリガチですが、ケース型バッテリーなら(ケーブル接続での充電と同様なので)そういう問題もありません。

 というわけで、ホントはあまり好きじゃないんですけど、行動中に充電するには何かと好都合なケース型バッテリー。前述のとおり、現在2種類を使っていますので、その機能性や使用感などをレポートしてみます。

容量5000mAhのシンプルなケース型バッテリー

 ネットのウワサによると、iPhone XS Maxのバッテリー容量はiPhone史上最大容量となる3174mAhだとか。でも、たとえばサイクリングとかでマップ表示を使っていると、けっこーグングンとバッテリーが減ります。GPSログを取ったり、途中で写真を撮ったり、さらに休憩中にSNSやメールを使ったりすればさらに減ります。1日たっぷりサイクリングなんて場合は、けっこー心細くなります。

 そこで最初に買ったのが、ALLEASAブランドの品(Amazon.co.jpへのリンク)。3899円でした。選んだ理由は、バッテリー容量がそこそこあって、ケースとしても堅牢そうで、値段もわりと安め、というあたり。ただ、現在ではこれとソックリな製品が多数販売されていて、より安価なものもあります。

ALLEASAブランドのケース型バッテリー。容量は5000mAhです。内側に使い方が英語で書かれていて、ちょっと親切。外側はマットなラバー質感で滑りにくい感じ。背面はマグネットで端末を吸着保持するタイプのホルダーに対応しており、磁石に吸着させることができます。
ケース上部が外れる構造。iPhone XS Maxを差し込んで上部を嵌め込みます。端末をしっかり保護できるという印象。画面周囲が少し出っぱっているので、画面を下にして机面に置いてもも大丈夫です。
もちろん、スピーカーやボタン類は通常通り使えます。このバッテリーへの充電はLightningケーブルで行います。バッテリーへ充電中は、iPhoneも充電されます。
本体背面下部のボタンを長押しすると、iPhone XS Maxへの充電が始まります。再度長押しすると充電中止。短く押せばLEDランプによりバッテリー残量が示されます。

 てな感じで、至ってフツーな感じのケース型バッテリーです。端末を差し込んでおき、充電したくなったら背面のボタンを長押し。フツーに手軽です。

 バッテリー容量としては、まあ使い方にもよりますが、筆者の場合ならこのケースを装着していれば1日たっぷり iPhone XS Maxを使ってもバッテリー切れの心配は無いという感覚です。質量は143g(実測値)。公称容量が5000mAhですが、わりと軽めなのもイイ感じです。

 サイズは当然 iPhone XS Maxにぴったり。挿抜は緩過ぎずキツ過ぎず。上部のフタ部分も不意には抜けない程度の硬さで、安心感があります。ケース全体が頑丈で、iPhoneを確実に保護してくれそうな点も安心感アリ。

 値段はモバイルバッテリーと比べると割高ですが、iPhone XS Max用ケース型バッテリーとしては、まあ平均的。すごく高いってわけでもなく、けっこう頑丈なので、ガンガン使えるケース型バッテリーとして満足度が高いです。

 ちなみに、このケースを装着した状態で、アップル純正のLightningイヤホンを使用できました。でも、同じくアップル純正の「Lightning - SDカードカメラリーダー」を接続したところ使用不能でした。

さすがのアップル純正ケース型バッテリー

 続いて、アップル純正の「iPhone XS Max Smart Battery Case」(公式ページ)です。アップルストア価格は税別1万4800円。けっこうなお値段です。

 このケース型バッテリー、容量は公表されていませんが、ネットのウワサでは1369mAhだとか。同じくネットのウワサで iPhone XS Maxのバッテリー容量は3174mAhなので、これらウワサから考えると、純正ケース型バッテリーは「チョイ足しバッテリー」みたいな容量かもしれません。

 なお、このバッテリーを装着することで、iPhone XS Maxの使用時間は連続通話時間が最大25時間だったのが最大37時間に延長されます。インターネット利用時間については、最大13時間だったのが最大20時間に延長されるということです。

アップル純正ケース型バッテリーの iPhone XS Max Smart Battery Case。カラーはホワイトとブラックがあり、アップルストア価格は税別1万4800円です。
内側はマイクロファイバーが貼られていて、端末を傷付けにくい仕上げです。外側はシリコーン素材で滑りにくいマット仕上げ。
ケース上部がこのように曲がります。曲げて、iPhoneを差し込んでセット。充電は自動的に始まり、任意のオンオフはできません。
純正品なので当然ですが、ボタンやスピーカーは通常通り使えます。

 本体が保護されつつ、前面フチが出っぱっていることで画面も保護されます。バッテリーのオンオフなく自動で充電されますが、これは好みが分かれるところかも? でも使っていると「ケース型バッテリーが全部やってくれる」という感じでラクはラクです。上部を曲げて端末をセットするので、フタなどの部品を紛失することもなく、スマートに扱えます。

 それから、純正品なので、iOSとしっかり連携。連携と言ってもバッテリー残量や充電状態を画面で確認できる程度ですが、パーセンテージ表示で細かく知ることができるのはイイ気分。

 また、Lightning接続の各種アクセサリーも使用可能。さらにLightning-USBケーブル充電に加え、Qi充電にも対応しており、バッテリー充電中はiPhoneにも充電されます。このあたりまで含めた機能性は「さすが純正品」という感じです。

iPhone XS Max Smart Battery Caseに端末をセットすると、ロック画面にバッテリーの状態が表示されます。端末使用中には、通知センターでバッテリーの状態を知ることができます。
こちらは、iPhone XS Max Smart Battery Caseに端末をセットし、バッテリーを充電した様子。これもまた、ロック画面にバッテリーの状態が表示され、端末使用中に通知センターでバッテリーの状態を確認できます。ケース型バッテリーも端末も同時に充電されていることがわかります。

 iPhone XS Max Smart Battery Caseについて率直な印象は、値段のわりにはバッテリー容量が少なくて残念ということ。とは言っても、端末の使用時間を1.5倍程度まで延長してくれますので、筆者的には十分役立つ容量ではあります。

 純正品ならではのプラスα的な機能性もイイ感じ。通知センターなどでバッテリー残量を正確に確認できるのは、何と言うかモバイルバッテリーにありがちな「LEDランプ4つくらいじゃ残量が大雑把にしかわからないんだよなあ」みたいなフラストレーションから解放される良さがあります。ついでにSiriが「そろそろ Smart Battery Caseを充電されてはいかがですか?」とか言ってくれればサイコーですね。

 あと、Qi充電対応という点。これも非常に実用的で、Qi充電台を使っていると「ケース型バッテリーを充電しなきゃ」ということを忘れられます。iPhone単体で使っていても、このケース型バッテリーを装着して使っていても、「とにかくQi充電台に置けばいい」というのが気楽です。

 やや余談ですが、端末をセットした iPhone XS Max Smart Battery CaseをQi対応モバイルバッテリーと重ねても、やはり端末およびケース型バッテリーが同時に充電されます。iPhone+このケース型バッテリーを、常に一体化させておき、それらを屋外で充電するためのQi給電対応モバイルバッテリーも携帯するというのもアリですね。なんだか複雑で大げさなことをしているように見えますが、実際はケース入りiPhoneとモバイルバッテリーを持ち歩く程度のモバイルスタイルです。

端末をセットした iPhone XS Max Smart Battery Caseと、前述のQi対応モバイルバッテリー cheero Powermix 6000mAh。完全ケーブルレスのiPhone充電環境です。これなら、2日くらいバッテリー切れを気にしなくて済む!?

 てな感じの iPhone XS Max用ケース型バッテリー×2種類。どちらもフツーに実用的。コスパなら前者が圧倒的にイイですが、細かな使い勝手やスマートさを考えるとアップル純正品もかなりイイ感じです。やはり端末と合体してバッテリー容量を実質的に増やしてくれるのが何かと実用的です。ほかにもケース型バッテリーはいろいろありますので、必要性・お好みに応じてどうぞ~♪

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。