スタパ齋藤のコレに凝りました「コレ凝り!」

最新「Peak Design」製品は便利ですが……

「キャプチャーツール CT-1」がスゲく好き

 カメラ用アクセサリーは「Peak Design(ピークデザイン)」製を愛用しております。本連載でも何度か採り上げましたが、カメラストラップやカメラマウントやバッグなどですネ。ちなみに、Peak Designは2010年にクラウドファンディング「Kickstarter(キックスターター)」で立ち上がったブランド。現在では日本のショップでもPeak Design製品が多数取り扱われるようになりました。

筆者が使っているPeak Design製品。これはストラップ類ですが、カメラのストラップホールに装着するパーツ(アンカー)とストラップ側の金具(リンク)を接続する独自のしくみが便利です。1本のストラップを複数のカメラで共有したりできますし、必要に応じて手早く別タイプのストラップへと交換することもできます。
こちらは「CAPTURE(キャプチャー)」と呼ばれるカメラマウント。カメラ側に専用クイックリリースプレートを装着し、マウントをショルダーストラップなどに装着。体やバッグへのカメラ脱着が可能になります。両手がフリーになり、カメラもしっかり保持されて便利♪

 こういうPeak Design製品を使っているわけですが、もうひとつ、非常に気に入っているPeak Design製品があります。それは「CAPTURE TOOL(キャプチャーツール) CT-1」というマルチツール。

Peak DesignのCAPTURE TOOL CT-1。前出のCAPTUREカメラマウントのネジを回すことができます。手でネジを回すよりずっと強固に固定でき、また硬く締めたネジを緩めるのにも便利。
4mmのヘックスレンチを使ってPeak Designのクイックリリースプレートのネジを回すことができます。自転車のシートポストやステムのネジも回せたりしますネ。また、アクションカメラGoPro用マウントのネジ回しにも使えて、GoProをガッチリ固定できます。

 こんな感じでいろいろな機能があるツールで、とくにPeak Design製品を使っているユーザーにとって便利にできています。マルチツールとしての機能は以下のとおり。

・キャプチャーV1およびV2ネジ用レンチ
・P.O.V. キット用ボルトおよびキャプチャーV2ロックネジ用レンチ
・GoProボルト用レンチ
・4mmヘックスレンチ
・栓抜き

 なんか欧米のマルチツールって絶対に栓抜き機能搭載な感じですが、ともあれ、いろいろ便利。前出のCAPTUREのベルトへの脱着が手早く確実にできますし、GoProのネジ締めも快適です。かな~り気に入っています。スゲく好き♪

 ちなみにこのツール、Peak Design本家サイトでは単体売りされていないようですが、国内通販サイトから単体で購入することができ、お値段は1300円前後のようです。

最新型CAPTURE V3とCAPTURE TOOL

 前出のカメラマウントことCAPTUREですが、あれは一世代前のCAPTURE V2と呼ばれるものです。現在では最新バージョンとなるCAPTURE V3が発売されています。V3はよりコンパクトになり、デザイン的にも洗練されたマウントで、筆者も愛用中。

最新のカメラマウントとなるCAPTURE V3。サイズが小さくなり、デザインや質感なども変わり、付属するクイックリリースプレートも薄くなりました。固定するためのボルトも少し変わりました。カラーはシルバーとブラックがあります。
左がCAPTURE V3、右がCAPTURE V2です。新型ではクイックリリースプレートの固定ネジが省かれました(クイックリリースプレートのロック機構はあります)。
こちらはクイックリリースプレート。左がCAPTURE V3用、右がCAPTURE V2用です。新型のほうが薄いですね。どちらもアルカスイス互換で、アルカスイス互換の雲台側パーツ(クランプ)にセットすることができます。その件について詳しくは本連載バックナンバーでレビューしています。
V3とV2では、マウントとクイックリリースプレートに一部互換性がありません。左はV3のマウントにV2用クイックリリースプレートを装着した状態で、とくに問題なく使えます。右はV2のマウントにV3用クイックリリースプレートを装着した状態。装着はできますが、V3用クイックリリースプレートにカメラを装着した状態だと装着不能(カメラ底部とネジが干渉するため)。V2マウント+V3クイックリリースプレートという組合せだと、実質的に多くのケースでカメラマウントとして使えません。
CAPTURE V3の使用例。バックパックのショルダーハーネスやベルト、あるいはバッグのショルダーストラップなどにカメラを装着できるようになります。機能性はV2とだいたい同様ですが、V3はコンパクトなのでよりスマートに使えるようになりました。ただ、V2のほうがより幅広のベルトなどに装着できます。

 CAPTURE V3は小型&シンプルになって、使い心地もなかなか良好。筆者はバックパックのショルダーハーネスに装着していますが、小さくなった分、体に当たりにくくなってV2よりもちょっと快適になりました。

 ただ、個人的にかなり残念な仕様になったCAPTURE V3です。V3用の薄いクイックリリースプレートとCAPTURE V2という組合せだと使えないとか、クイックリリースプレート固定ネジが省かれてプレート装着時にちょっとカタカタ音が出るとかいうあたりが不満。まあでも、そういうモノと思って使えば慣れられて、不満も薄らいできます。

 最大でありかつ消えない不満は「CAPTURE V3固定用ネジを回すのにキャプチャーツールが使えない」ということ。冒頭に出てきた、筆者がスゲく大好きな、あの超絶便利ツールが、CAPTURE V3ではイマイチ役立たないんです。

左写真に見える2本並んだネジは、左がV3用で右がV2用です。同じもののように見えますが、ネジの頭部(つまんで回す部分)のローレット(凸凹)が微妙に異なっています。この違いにより、CAPTURE V3 付属の固定用ネジはキャプチャーツールで回すことができません。そもそもこのV3付属ネジはキャプチャーツールの穴に入らないんです。

 まあ、キャプチャーツールは「CAPTURE V1・CAPTURE V2用」として売られているので、しょうがないんですけどネ。でもキャプチャーツールが使えないと、CAPTURE V3をガッチリとショルダーハーネスに固定できない~。いや、気合でグイグイ締め込めばいいんですけどね。でもな~んかとても不便な感じが。まあ、そんなにいつも回すネジじゃないからたまに不便なだけなんですけどね。

 ちなみに、CAPTURE V3には固定用ネジとしてヘックスネジも付属しています。このヘックスネジは、キャプチャーツールの4mmヘックスレンチで回すことができます。でもでも、なんかなんか……モヤモヤ。

V3にV2用ネジを移植すればいいじゃない~

 あーもーこういう部分の仕様を変えてもらうと困るんだよね~キャプチャーツール使えなくなっちゃうしさ~、とかモヤモヤしていたら、ふと気付きました。ネジの頭部が変わっただけで、ネジの規格自体は変わってないのでは?

 即座に試したら、同じ規格のネジ山でした! じゃあ、CAPTURE V3にV2用ネジを移植すれば、キャプチャーツールでネジを回せるじゃない~♪

CAPTURE V3にV2用ネジを移植した様子。って、どこが変わったかほとんどわかりません。でも、これでキャプチャーツールを使えるようになりました。ただし、キャプチャーツールが少しだけ浮いた状態になるので、やや気を付けて回す必要があります。ネジにキャプチャーツールを押し付けるようにして回すとイイ感じ。

 いいゼいいゼいいゼ! これで解決だーゼ~!

 確かこのネジ、バラ売りしていたハズ! CAPTURE V3は4個使っていまして(そんなに!?)、1個について2本のV2用ネジが必要。じゃあ8本買おう、そうしよう~♪

 ところが探しても多くのショップで売り切れ状態。でも、ようやくビックカメラ.COMで発見。あー良かった~と思ったものの、なんと1セット(ネジ2本)しか在庫がない! しかも、買った途端に「販売を終了しました(生産完了)」の表示が!

1セット買ったら販売終了になっちゃいました。

 ぐぬぬぅ~! あっ。Peak Design本家サイトに売ってるかナ? チェーック!

 本家サイトにて「CLAMPING BOLTS (V2)」として売られていました♪ 1セット$9.95。「v2 models only」とか書いてありましたが、大丈夫でしょう買っちゃえ~!

 結果、大丈夫でした。CAPTURE V3用として使えました。ですが、上記のように本家サイトに「v2 models only」つまりCAPTURE V3専用として売られていますので、筆者と同様の使い方をする場合は あくまでも自己責任で 買うようにしてください。

 あ~良かった。これで大好きなキャプチャーツールを使い続けられる~♪ 何しろキャプチャーツールが大好き過ぎて6個くらい(そんなに!?)持ってんスよね~。

気付いたら6個も持っていたのでした。

 てな感じで問題解決。キャプチャーツールが大好きなCAPTURE V3ユーザーのご参考になれば幸いです♪

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。