本日の一品

手軽に家電をIoT化するスマート家電リモコン

 近頃ようやく春めいてきて暖かくなってきましたが、筆者は今年の冬が例年より厳しく感じました。普段なら床暖房だけ入れておけば自宅ではぬくぬく過ごせたのに、寒さに耐えかねてエアコンもつけてしまっていたほどです。

 そのエアコンの電源を外出先から入れられれば、帰宅時に部屋をぬくぬくにできるのに……と思い立ち、IoT化オプションについて調べてみたら純正品が数万円もすることが分かりました。

 なんでそんな高価なのと思いつつ、であれば今流行の遠隔で操作が可能な家電リモコンを導入してみようと試してみたところ、これがアタリだったのでご紹介いたします。

スマート家電リモコン。握り込めるほどの大きさで設置場所を選びません

 ラトックシステムの「スマート家電リモコン」はスマートフォンアプリと連動し、赤外線リモコンを備える各種の家電を操作できるようになる端末です。使い方は、専用のアプリをスマホにインストールして本製品と連動させ、操作したい各種の家電機器のリモコンを登録するだけ。

 よほど古い機器でなければ各社のリモコンに合わせたプリセットを選択するだけですし、古い機器は実際のリモコンを使って学習可能です。スマートフォンから、エアコンはもちろん、テレビやコンポを操作できるのは思いのほか快適で、未来きてるな! と今さらながらにIoTの利便性を実感するに至りました。

アプリに登録したエアコンとテレビのリモコン画面。リモコンなので当たり前なのですが、スマホからテレビを操作できることに「おおっ」と思わず声が出ます

 筆者が本製品を気に入った理由は主に2つ。本体の小ささと、温度・湿度・明暗センサーを備えている点です。本製品は驚くほど小さく、手のひらの中に握り込んでしまえるほど。小さいだけに設置の自由度は高く、電源をmicroUSBから取ることさえできれば、壁にかけることもできますし、どこかの棚に置いておくこともできます。

 操作する家電機器に向き合う形で置かなくて大丈夫かなと心配して、設置場所を変えていろいろ試してみたところ、同じ部屋の中にさえ置いてあれば、割とどこにあっても操作は可能だと分かりました。テレビのリモコンなどと同様、赤外線が壁に反射するからだと思います。

最初は壁掛けにしていたのですが、置き場所を選ばないので最近は適当に棚の上においてあります

 もう一点の温度・湿度・明暗センサーは、主に外出先から部屋の温度や湿度、明るいか暗いかが分かります。これがあれば、外出先からエアコンをつけておくべきか、あるいは電気の消し忘れなども判断できます。おそらく今後、夏に入ってから本格的に役に立ってくれそうだと考えています。

本体裏面を観ると穴が空いていて、ここから温度・湿度などを計測していることがわかります
アプリ「家電リモコン」に表示される部屋の気温・湿度・明るさ。計測好きの筆者はいつも何となく眺めてしまいます

 ちなみに本製品、スマートスピーカーとの連動も可能です。残念なことに筆者宅にはないので試せていませんが、声で家電を操作する体験をしてみたいがために、スマートスピーカーを試してみようかと考え始めていたりもします。

製品名購入場所価格
スマート家電リモコン RS-WFIREX4Amazon6665円