ソニーが国内の報道機関向けに公開した最新スマートフォン「Xperia 1」。さまざまな新機能が搭載されていますが、その中でも特にアピールされているのがカメラ機能です。ここでは、3つのカメラを組み合わせて実現したXperia 1のカメラ機能をご紹介します。

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    3つのカメラを背面に搭載しています

カメラユニット最優先でパーツを配置

Xperia 1は背面中央に、3つのカメラを縦に並べています。最上部には焦点距離26mm(35mm判換算時、以下同)でメインとなる広角レンズ、中央は52mmの標準レンズ、下部に16mmの超広角レンズが配置されています。Xperiaシリーズとしては初めてのトリプルレンズカメラシステムです。

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    Xperia 1のカメラ構成

撮像素子は全て有効画素数約1220万画素で、レンズのF値はそれぞれF1.6、F2.4、F2.4となっています。背面はわずかに出っ張りがありますが、カメラユニットの厚みはギリギリまで抑えたほか、本体内部の配置を工夫して、カメラユニット最優先でスペースを空けたそうです。このあたりは、画質を優先して必要なユニットサイズを確保するためだったとのことです。

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    Xperia 1のカメラユニット。上から焦点距離26mm(F1.6)、52mm(F2.4)、16mm(F2.4)

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    Xperia 1の分解モデル。カメラユニット用に背面からディスプレイ直前までスペースが確保されているのがわかります

被写体の「瞳」を逃さない

トリプルレンズカメラでは、光学式手ブレ補正(OIS)を搭載したメインカメラは52mmまでのデジタルズームに対応。ポートレート用の52mmレンズもOISを搭載し、260mmまでのデジタルズームが可能です。

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    デジタルズームは望遠側で260mmまで

今回のXperia 1のカメラでは、ソニーのレンズ交換式カメラ「α」シリーズの開発チームとの連携を強調しています。搭載されている画像処理エンジンは、αに搭載されたエンジンのモバイル版である「BIONZ X for mobile」で、最大の特徴は「瞳AF」の搭載です。

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    デュアルフォトダイオード(1つの画素にフォトダイオードと位相差AFセンサーを組み合わせたもの)、BIONZ X for mobileを搭載し、AF/AE追従で10コマ/秒の連写に対応。これが瞳AFを実現できた要素のひとつです

瞳AFは、αにも搭載されているAF(オートフォーカス)機能です。人間の瞳を検出し、その瞳に対してAFとAE(自動露出)を合わせ続けるというもので、スマートフォンとしては世界初搭載としています。

瞳にAFを合わせるためには、まず人間の顔を検出します。これはXperia独自のディープラーニングによる顔検出エンジンを新開発したことで、検出精度と速度が大幅に向上したといいます。AI専用エンジンを使用することで処理速度が高速化したそうで、これはどうやらSnapdragonのAI処理エンジンを使っているようです。