LINE Payが4月17日、「平成最後の超Payトク祭!!!」と称した、4月の「Payトク」キャンペーンを発表。4月18日0時から30日23時59分まで実施する。
期間中は、LINE Payで決済をすると、最大20%の残高を6月末ごろに還元する。対象となる決済手段は、LINE Payカード、おサイフケータイ対応のAndroid向けQUICPay+、コード決済、オンライン決済、LINE Pay請求書支払い。
「20%」還元になるのは、LINE Payの「マイカラー」に応じて付与されるポイント(0.5〜2%還元)、2019年7月末まで実施しているコード決済の+3%上乗せキャンペーンを併用した場合の最大値。3月までのPayトクキャンペーンはベースが20%還元で、マイカラーとの組み合わせで最大25%に還元率が上がったが、今回はベースの還元率が15%に下がった。
これまでのPayトクも「20%還元」と案内していたので、同じ還元率だと勘違いされやすいが、これまではマイカラー+3%上乗せキャンペーンは含めておらず、今回は含めている。実際は5%下がっているので注意したい。また、3%上乗せキャンペーンはコード決済のみが対象なので、QUICPay+やLINE Payカードで支払う場合、還元率は最大17%にとどまる。
還元金額の上限は5000円分で従来と変わらないが、還元率が下がったため、5000円の還元を受けるには、今までよりも多く使わないといけない。これまでの20%還元の場合は、2万5000円を使えばよかったが、今回は約3万3333円を使わないと5000円の還元を受けられない。
今回のキャンペーンに合わせ、LINE Payの決済機能に特化したアプリをリリースする。Android向けが4月17日から、iOS向けは後日提供する。LINE Payアプリとその機能は、LINE Payが4月8日から14日までTwitterで実施していた「ここがヘンだよLINEPay」で集まった声をもとに実現した。
あえて決済専用のアプリをリリースした理由について、LINE Pay 取締役COOの長福久弘氏は「あまりキャッシュレス決済をしていない人に、コード決済という言葉自体は理解してもらったが、『どうやって使えばいいかが分からない』という声があった。決済に特化したアプリを提供することで、瞬時に決済をしてもらいたい」と話す。「LINEアプリにLINE Payが入っている強みは変わらない」(同氏)とし、これまで通り、LINEアプリからもLINE Payを利用できる。
ユーザーが提示したバーコードを店舗が読み取る方法と、店舗が提示したバーコードを読み取る方法どちらにも対応する。LINEアプリからコード決済をするには、「ウォレット」→「コード支払い」または「コードリーダー」を選ぶ必要があった(決済画面のショートカットは作成可能)が、LINE Payアプリでは、アプリを立ち上げるだけでバーコードとバーコードの読み取り画面が半々で表示される。ユーザーがバーコードを提示する場合も、店舗のバーコードをユーザーが読み取る場合のどちらも、アプリを起動するだけで済む。
LINEアプリでの決済と同じく、LINE Payアプリで支払っても、LINE(LINEウォレット)から支払金額や獲得ポイントなどの通知が来る。さらにLINE Payアプリでは、決済時に「ラインペイ!」という決済音が鳴り、決済後にアプリ上に支払金額が表示される。ただし獲得ポイントや、これまでと同じくキャンペーンで還元される金額も表示されない。
LINEアプリと同様に、バーコードを表示する際にパスワード入力などのセキュリティ設定をかけられるが、30万円未満の決済なら、セキュリティ設定なしでバーコードを表示できる。不正利用のリスクが懸念されるが、長福氏は「コード決済のリスクで大きいのは、クレジットカードの情報にひも付くものが多い。LINE Payは銀行口座連携が中心なので、リスクは起こりにくい」とコメントした。
要望が多かったという、LINE Payが使える近くの店舗を検索する機能も用意した。キャンペーンの対象店舗を探すことも可能。今後は、QUICPay+に対応した店舗も検索できるようにする予定。なお、LINE Payの加盟店は、133万箇所にまで増えた。
「クーポンがどこにあるのかが分かりにくい」という声も多かったため、LINE Payアプリでは、クーポンのページも用意した。配信中の「おすすめクーポン」と、ダウンロード済みの「マイクーポン」から確認できる。
さらに、LINE Payアプリを利用すれば、4月のPayトクキャンペーンの還元上限額を、5000円から1万円にアップする。iOSアプリも“平成”に間に合うよう、4月中に配信される見込み。
キャンペーンに合わせて、女優の今田美桜さんをLINE Payのアンバサダーに起用。Webムービーや店頭ポスターなどで、LINE Payのメリットを伝えていく。
長福氏によると、Payトクキャンペーン実施前の2018年5月と、実施後の2019年3月の比較でコード決済の利用実績が2110%伸びたという。「20%還元分の金額がLINE Payに後日入金されるので、その残高を使ってLINE Payを使うという決済のサイクルを作ることに成功した」と同氏は手応えを話す。今回は還元率がやや控えめになったが、“令和のキャンペーン”はどんな内容になるのか、期待したい。
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