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「+メッセージ」が企業公式アカウントに対応、来店予約なども可能に

 NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社は、SMSを強化したメッセージングサービス「+メッセージ」の機能拡充を発表した。2019年5月以降、企業による公式アカウントの作成などが可能になる。

企業公式アカウントで予約や手続きも可能に

 企業が+メッセージ上に公式アカウントを開設する場合は携帯3社による審査が行われる。公式アカウントには「認証済みマーク」が付与され、ユーザーが信頼性を判断する目安となる。なお、審査は各キャリアでそれぞれ行われ、企業側は3社個別に公式アカウントの利用契約を結ぶ形となる。

 公式アカウントではユーザーとのやり取りや情報発信ができるだけでなく、携帯電話番号を利用したメッセージングサービスであることを活かし、本人認証が必要な手続きをメッセージのやり取りで行う仕組みも用意する。

 たとえば、「レストランの公式アカウントを通じて予約を取る」「携帯ショップの公式アカウントで来店予約をして、来店時に必要な書類も確認する」「銀行の公式アカウントで住所変更の手続きをする」といった機能の実装が可能になる。

 ユーザーの携帯電話番号が分かっていればメッセージを送信できるので、ダイレクトメールがユーザーに届かず返送されてしまった場合に住所変更の確認をしたり、「+メッセージ」上でそのまま手続きを受け付けたりすることもできる。

「+メッセージ」利用者は800万人を突破

 発表会の冒頭では、サービス開始から10カ月が経過した「+メッセージ」の現状についても触れられ、利用者数は3キャリア合計で800万人を超えたことが明らかにされた。なお、キャリア別の利用者数は非公開となっている。

 MNO3社のユーザー向けに提供されてきた「+メッセージ」だが、4社目として今秋に参入する楽天モバイルネットワークや、MVNO各社への提供について問われると、各事業者からの要望があれば応じる姿勢を示した。

左から、NTTドコモ 取締役常務執行役員 スマートライフビジネス本部長 森健一氏、KDDI 取締役執行役員専務 商品・CS統括本部長 東海林崇氏、ソフトバンク テクノロジーユニット モバイル技術統括 IoT技術企画本部 本部長 丹波廣寅氏