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KDDIの「IoT世界基盤」、東芝とエレベーター遠隔監視サービスで協業

KDDI 取締役執行役員常務 ソリューション事業本部長 森 敬一氏(左)と東芝 執行役専務 兼 東芝デジタルソリューションズ 取締役社長 錦織 弘信氏(右)

 KDDI、東芝、東芝デジタルソリューションズは、グローバルIoT事業での協業を発表した。

 KDDIの「IoT世界基盤」と東芝のIoT「SPINEX(スパインエックス)」を連携し、IoT機器の通信接続からデータの収集、蓄積、可視化、分析とその活用までをワンストップで提供する。

 KDDIは、「IoT世界基盤」を通じて、5GやIoTなど先端技術とさまざまな産業を組み合わせることで、企業のリカーリングモデル(循環型ビジネス、売り切りではなく月額課金などのサービス)への転換をサポートしている。

 「IoT世界基盤」は、IoT機器の通信~データ活用、各国の法規制などへの手続きなどを代行し、企業のIoTビジネスのグローバル展開をサポートするソリューション。

 今回、東芝との協業の第一弾として、5月から東芝エレベータの各海外拠点でのエレベーター遠隔監視サービス化において、「SPINEX」と「IoT世界基盤」を組み合わせた新たなサービス基盤の導入を検討する。おもなサービス展開エリアは中国をはじめとしたアジア地域としている。

 東芝および東芝デジタルソリューションズは、東芝の幅広い事業領域の知見や実績と、情報処理やデジタル・AI技術の強みを融合し、IoT基盤「SPINEX」の開発・提供を進めている。

 また、サイバー・フィジカル・システム(CPS)テクノロジー企業への変革を目指し、CPS実現のために、製造、社会インフラ、エネルギー、物流などの事業領域で法人向けIoTサービスを開発・提供を行なっている。

 東芝 執行役専務 兼 東芝デジタルソリューションズ 取締役社長 錦織弘信氏によれば、遠隔監視サービスの海外展開において自社のサービスを展開するにあたり、グローバルな通信基盤に対応が可能なKDDIの「IoT世界基盤」に東芝のIoT「SPINEX」を組み合わせて進めていくとしている。

 今後、3社は、「IoT世界基盤」と「SPINEX」を軸にグローバルでのリカーリング型のサービスビジネスを推進していく。