本日の一品

編集部内のファイル共有にSynologyのNASを導入

 1カ月ほど前に、「ケータイ Watch」編集部内でのファイル共有用にSynologyのNASを導入した。「DiskStation DS218+」という機種で、個人や小規模オフィス向けのモデルだ。

DiskStation DS218+

 利用状況としては、数人の編集部員で画像などを共有したり、原稿などを保管したりといった基本的な使い方だ。以前はWindowsサーバーを利用していたが、不調を機に運用しやすいNASにリプレースすることにした。

 業務利用とはいえ大人数で同時にアクセスすることはなく、負荷の大きさとしては家庭での利用とそう変わりない。なお、社内のセキュリティポリシーの関係で、リモートアクセスなどの機能は試していないことをご了承いただきたい。

前面
背面

 DS218+は2ベイのNASで、ケースの大きさは約232.2×165×108mmとコンパクト。筆者のデスクの片隅に設置しているが、振動やファン音が気になるということもなく快適に利用できている。ストレージベイの蓋などもしっかりとゴムブッシュで制震されており、騒音や振動を抑えた作りとなっていることが分かる。

2ベイ仕様で前面から出し入れできる

 本製品はHDD別売のNASキットなので、別途用意する必要がある。「WD Blue」シリーズの4TB HDD「WD40EZRZ-00GXCB0」を2つ購入し、RAID 1で運用している。

 SynologyのNASは「DSM」という独自OSで動作しており、セットアップや管理はGUI上の操作で完結する。独自OSのお作法のような部分は多少あれど、管理画面にはヘルプも充実しており、専門的な知識はあまり必要ない。

独自OS「DSM」で動作し、操作はGUI上で完結する

 初見ではやや迷いやすいところとしては、画面の指示に従って設定を進めていくと特にRAID構成を選択させられることはなく、「SHR(Synology Hybrid RAID)」という独自方式でセットアップされる。自分でRAID構成を選びたい場合には、一旦SHRでセットアップしてからボリュームの削除を行うのが正解だ。

パッケージセンターからさまざまな機能を追加できる

 最後に、個人で使う場合に魅力的な機能の一部を紹介しておきたい。DSM上の「パッケージセンター」から機能を追加できるようになっており、WordPressやGitlabを簡単にインストールできる。

 また、4K Ultra HDのビデオコード変換ができることもこの機種の特徴だ。DS218シリーズの中でもCPU性能の高いモデルで、メモリの増設もできる。メディアサーバーとしての利用などを考えるなら、DS218との差額を払う価値はあるだろう。

製品名発売元実売価格
DiskStation DS218+Synology3万9662円
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