米コーニング(Corning)が、高精細なタブレットやノートPCおよび8Kテレビなどに採用される中型から大型サイズのディスプレイに適したガラス基板「Astra Glass(アストラ ガラス)」を発表した。
同社は、今後はテレビや自動車など新分野のディスプレイ市場が伸びていくと予測。高画素、高画質、高コントラスト、大画面などのニーズが高まり、8Kテレビは2020年ごろを境に増えるとみている。
7680×4320ピクセルの解像度を持つ8Kディスプレイは、熱や寸法が安定したガラスが求められる。そうしたニーズに応えるのがAstra Glassだ。
パネルメーカーがディスプレイを製作するときに、高温で加工処理を行う。加工温度が高温になるほど、パネル形成時の基板の形状変化が際立ってしまう。Astra Glassは耐熱性能を向上させ、通常よりも高温で加工処理を行った場合も耐えられる。剛性を高めたことで、寸法安定性を向上させたことも特徴だ。
既に提供している「EAGLE XG Glass」や「Lotus NXT Glass」とともに、Astra Glassをポートフォリオに加えるで、顧客のあらゆるニーズをカバーするという。5月20日時点で、1社がAstra Glassを採用することが決定しているが、メーカー名などは明かせないという。
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