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「ギガホ」「ギガライト」の前に、docomo withに駆け込み!

【AQUOS sense2 SH-01L】

 NTTドコモが4月に発表した新料金プランの「ギガホ」と「ギガライト」。筆者の連載記事で取り上げ、本誌でも旧プランとの比較記事が掲載されたけど、正直なところ、複数回線を持つ筆者としては、シェアパックの廃止がかなりイタい。実は先日、NTTドコモの担当者を取材する機会があり、話をうかがったところ、NTTドコモの社内でもかなりいろいろな議論があり、最終的にシェアパックを外すことにしたのだという。ただ、連載の記事でも触れたように、現在、シェアパックを契約している人(グループ)がどのように新プランに移行していくのかは、NTTドコモのWebページなどでも十分に解説されていないため、今後、積極的に説明して、ユーザーをサポートしていくことを強くお願いしておいた。

 ところで、新料金プランについては、5月22日から、それぞれのユーザーの契約内容や利用状況に応じた料金プランのシミュレーションができる「しっかり料金シミュレーション」をスタートさせている。直近3カ月のデータ通信量や月々サポートが終了するタイミングなどが考慮されており、既存プランを継続すればいいのか、「ギガホ」と「ギガライト」のどちらを選べばいいのかなどをシミュレーションできるようにしている。なかなかよくできているので、現在、NTTドコモを契約しているユーザーは、一度シミュレーションを試してみることをおすすめしたい。

 実際のシミュレーション結果はどうだったのかというと、筆者が持つすべての回線を「ギガホ」と「ギガライト」に乗り換えた場合、現在は月々サポートで割り引かれている関係上、実は1万円以上、新プランの方が料金が高くなるという結果が出てしまった(笑)。月々サポートの割引は順次、無くなっていくので、いずれはこの差が埋まり、新プランの方が安くなるはずだが……。

 個別の回線で新旧プランを比較した場合、シェアパックの子回線はデータ通信料の負担が500円しかないので、月々サポートの金額を引かなかったとしても旧プランの方が安いという結果で、最終的に「やっぱり、安くならない」というのが正直な感想だ。

 そんな中、新料金プラン発表後、改めてクローズアップされてきたのが「docomo with」の存在。docomo withはご存知の通り、対象機種を購入すれば、「ずっと1500円引き」というのが基本ルール。月々サポートや端末購入サポートなどによる端末購入がなければ、基本的に1500円の割引は継続するが、実は、新しい販売方式に移行する6月1日以降に夏モデルを購入(機種変更)しても、docomo withの1500円引きは継続できることが明らかになった。

 5月16日に開催された夏モデルの発表会では、NTTドコモのハイエンドモデルが同じ機種を扱うauやソフトバンクよりも割安であることが注目を集めたが、これらの機種はいずれも端末購入補助を伴わない「定価」で販売されるため、これらの機種に機種変更したとしてもdocomo withの権利は継続する。6月1日からスタートする「スマホおかえしプログラム」で購入しても継続は可能。とにかく、6月1日以降、端末購入補助を伴う機種変更(しばらくはない?)か、新料金プランに移行しなければ、docomo withの権利は継続できるとのことだ。

 当初、この件に関する解釈は、発表会のプレゼンテーション終了後に行なわれた囲み取材でも間違った情報が伝わり、あとで広報部から訂正のお知らせが入ったことで、逆に周囲で「ということは、docomo withは今からでもおトクでは?」という話題で盛り上がったくらいだ。

 ただしdocomo withは、新料金プランと新しい販売方式がスタートするため、5月31日で受付が終了する。そのため、docomo withに移行するなら、今月中しかないわけだ。ということで、筆者はちょうど6月に月々サポートが終わる予定だった回線があったので、即座にドコモオンラインショップで手続きをして、docomo withの回線に切り替えることにした。

 現在、ドコモオンラインショップで販売されているdocomo withの対象機種は、iPhone 7やGalaxy Feel2など8機種。どの機種を選ぶのかを迷ったけど、最終的に選んだのはシャープ製の「AQUOS sense2 SH-01L」。本誌のレビュー記事でも試用したけど、コストパフォーマンスの良さもさることながら、Androidプラットフォームもサポートがしっかりしており、リファレンスモデルやスタンダードモデルのような安心感が魅力。そんなにヘビーには使わないけど、しばらく手元に置いておく一台としては、もっとも堅実なモデルという位置付けだ。

ドコモオンラインショップで注文すると、本体のほかに、SIMカード、ガイドブックなどがいっしょに送られてきた

 ドコモオンラインショップで注文したのが土曜日で、商品は宅配便で月曜に到着。今回はSIMカードが新しいものに変更されたので、ドコモオンラインショップのWebページで開通手続きをして、準備完了。あとはSIMカードを挿して、初期設定をすれば、すぐに利用を開始することができた。ちなみに、今回の回線は元々、テストなどに利用していた回線なので、端末データの移し替えをしなかったけど、NTTドコモが「データコピー」、シャープが「データ引継」をそれぞれ提供しているので、機種変更をしたユーザーはmicroSDメモリーカードやクラウド経由でデータを移し替えることが可能だ。

 さて、docomo withの終了まで、残り1週間ほどしかないけど、興味のある方は、まず、「しっかり料金シミュレーション」を試してみて、新料金プランの損得勘定をチェックしてみることをおすすめします。

SIMカードが変更になったので、ドコモオンラインショップのWebページで開通作業
SIMカードを挿して、セットアップ完了。注文しておいたクリアカバーを装着。ホームアプリの「docomo Live UX」はあまり好みじゃないけど、しばらく使ってみる予定
NTTドコモが提供する「データ移行」は、電話帳、+メッセージ、画像、動画、音楽、スケジュール/メモを移行可能
シャープの「データ引継」では「シャープのスマートフォン」「その他のスマートフォン」「従来の携帯電話」からSDカード経由やBluetooth経由でデータを引き継ぐことが可能