本日の一品

「スマカメ2 LTE」を月500MBまで無料の「0 SIM」で活用する

スマカメ2 LTEは国内の格安SIMで利用できるSIMフリーのインターネットP2Pカメラだ。有線LANもサポートされておりPoE(Power on Ethernet)対応

 読者のみなさんなら、今から3年ほど前に、モノ系の雑誌に0 SIM(ゼロシム)の引換券がオマケで付いていたことを覚えている方も多いだろう。筆者はその時に0 SIMをゲットして、モバイルルーターに入れて今でも便利に使っている。

 ご存知の方には釈迦に説法だが、この0 SIM、月々500MBまでの使用ならデータ通信料が無料、それを超過すると100MBあたり100円がチャージされる。筆者は、ルーターの設定で、月のデータ通信量の総合計が450MBに達すると自動的に通信を止めるように設定している。

 もちろん、ルーターで上限値を設定しなくても、利用者向けページにログインして、自分の使用量を確認することもできるが、毎回ログインして、500MBまでの残量を確認するのも面倒だ。

今回は2016年初頭に入手した月500MBまで、無料の0 SIMでスマカメ2 LTEを使ってみた

 ソニーネットワークコミュニケーションズにとっては、儲かるお客ではない筆者だが、最近入手したプラネックスコミュニケーションズのLTE対応のP2Pカメラ「スマカメ2 LTE」にも0 SIMを使ってみようと考えた。

 多くのユーザーがそうであると思うのだが、LTEのネットカメラと聞くと、どうしてもWi-Fiと比べて、通信料が気になってしまう。カメラの画素数や、遠隔地からスマホで見る時間、コマ数などから、計算上でもある程度の目安をつけることが出来るが、そこはやっぱり実際にやってみるに越したことはない。

ソニーのCMOSセンサーを採用し、夜間も鮮明に見える。圧縮率の高いH.265をサポート。IP65レベルの防塵防滴対応でWi-Fiの届かない屋外設置も可能
スマカメ2 LTEの側面にはmicroSDカードとSIMスロットが用意されている

 スマカメ2 LTEは名前の通り、LTE(WAN)対応のP2Pカメラだ。有線LAN(PoE対応)は標準でサポートされているがWi-Fiはサポートされていない。一見するとネガティブな印象を持ってしまうかもしれないが、一般的に設定の面倒なWi-Fiを使うことなく、昨今ならどこでも入手できる格安データSIMを買ってきて、スマカメ2 LTEのスロットに挿入、APNの設定をやってしまえば、もうそれだけでどこからでもカメラが映している被写体を見ることができてしまう。

APN設定は極めて簡単。MVNO事業者をスマホアプリ上から選択し、QRコード表示をして、スマカメ2 LTEを使い読み取るだけ

 必要なのはACアダプターからの電源だけだ。もし手元にUSBモバイルバッテリーがあれば、容量によって3日~1週間はWi-Fiや電源がないところでも、LTEの電波が届けば繋がってしまう便利さだ。

 APNの設定も対応アプリである「スマカメ」をスマホにダウンロード、導入し、カメラの追加を選択、MVNO事業者をあらかじめ設定された中から選択して、そのAPNをQRコードとしてスマホに表示、その表示をスマカメ2 LTEで読み取るだけで完了だ。0 SIMのAPNは登録されているので設定は数秒で終わってしまう。

筆者は標準付属のスタンドを使わず、700円前後で入手可能なプラネックス純正のクリップスタンドを利用した
屋内外のどこでもスマカメ2 LTEをクリップするだけで即使える

 さて、今回、筆者はGWの中盤に差し掛かった5月1日の0時に0 SIMをセットして5月8日の正午でちょうど1週間と12時間が経過したことになる。この原稿を書いている途中で、今月の累積使用量を確認したところ126MBだった。

 この1週間、1日に数回、1回10秒から20秒くらい、筆者の常用スマホであるHUAWEI Mate 20 Proから自宅に設置したスマカメ2 LTEに繋いでみた結果だ。一般的にこの手のカメラを1日中覗いている人はそれほどいないと思う。

 一般的な使い方としては、人感センサーを機能させて、なにかあると、お知らせを受け取り、その結果としてユーザがアクセスしてカメラを見に行くケースか、単にスマカメ2 LTEを設置して、あくまで自分の都合で見たい時に見に行くというケースがほとんどだ。今回の場合は後者だ。

 さて、実際にはこのパターンを1カ月続けて集計するのが一番納得する方法ではあるが、今回は、結論を急いで、この1週間で消費したデータ量が126MBだったので、算数的憶測をするとすれば、1カ月分の予想消費データ量は504MBになる。

1日に数回、1回10~20秒を遠隔地のスマホからアクセスして見てみた。ちょうど10日と12時間経過した時点で0 SIMの使用データ量を見て見たら126MBだった。この感じだと無料の500MBで1カ月はスマカメ2 LTEを使えそうだ

 なんとこれは、ほぼ無料の範囲で、スマカメ2 LTEを使用できることになる。もちろん、1日にもっと何回も見たい、人感センサーを活用して使いたいという方は、もし2倍の1GBを使用しても、月の支払いは500円どまりだろう。もっと使いたいという人は、月3GBや5GBのより割安な契約のプランを選択すればよいだろう。

製品名発売元購入価格
スマカメ2 LTEプラネックス3万1694円(税込)
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