5Gコアネットワークを利用したネットワークスライスのオンデマンド構築技術とゼロタッチ認証技術を開発

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  • KDDI株式会社

2019年6月24日

KDDI株式会社 (本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 高橋 誠、以下 KDDI) は、エリクソン・ジャパン株式会社 (本社: 東京都港区、代表取締役社長: 野崎 哲、マイケル・エリクソン) と共同で、次世代移動通信システム「5G」(以下 5G) の本格化に向け、5Gコアネットワークの機能を活用した、大容量、低遅延などお客さまの利用用途に応じてネットワークを動的に変更できる「ネットワークスライスのオンデマンド構築技術」および容易にアプリケーションの認証が可能となる「ゼロタッチ認証技術」を開発しました。

  • (1)

    利用シーンに応じたネットワークスライスのオンデマンド構築
    5Gコアネットワークのキーテクノロジーとして、ネットワークスライシング機能が挙げられます。ネットワークスライシング機能は、多様なユースケースそれぞれの要求条件に合わせた個別のネットワークを効率的に構築することが可能となります。他方、従来の仮想化技術 (該当項目へジャンプします注1) では提供に係るリードタイムが課題になると考えられています。
    今回、アプリケーション起動の高速性やハードウェアの効率的な利用などに優れたコンテナ技術を導入することで、お客さまご自身の操作に応じてオンデマンドにネットワークスライシングの提供が可能となります。

    <「ネットワークスライスのオンデマンド構築技術」概要>

  • (2)

    5GコアネットワークのAPI (該当項目へジャンプします注2) を用いた安全で簡単なゼロタッチ認証
    お客さまがアプリケーションを利用する際、確実なユーザー認証を行うため、IDとパスワードの組み合わせにSMS認証 (該当項目へジャンプします注3) などを加えて安全性を確保する方法が広く用いられています。他方、お客さまの操作が増えることから、ユーザビリティや煩雑性が課題となっています。
    今回、5Gコアネットワークが備える機能をAPIにより外部公開する仕組みを介して、アプリケーションとサービスプロバイダー間の認証について安全性を確保しつつ自動化する仕組みを開発しました。これにより従来と比較し、お客さまの手を煩わすことなく、簡単にアプリケーションの利用が可能となることが期待されます。

なお、上記2つの技術について、2019年6月26日から28日に中国の上海新国際博覧中心 (SNIEC) において開催される「MWC Shanghai 2019」におけるエリクソンブース内で実現可能性を示すデモンストレーションを展示します。

KDDIは、「通信とライフデザインの融合」を推進し、社会の持続的な成長と発展する未来に向けて、5G時代の技術開発をパートナー企業とともに推進していきます。

  • 注1)
    従来のハードウェアとして実装されたネットワーク機器のハードウェアとソフトウェアを分離し、仮想的なハードウェア上でネットワーク機器を動作させる技術
  • 注2)
    Application Programming Interfaceの略。ハードウェアやソフトウェアが持つ機能を、他のアプリケーションなどで利用するための仕組み
  • 注3)
    アプリケーション利用時に、SMSで通知された認証コードを入力することで認証する方法

  • ニュースリリースに記載された情報は、発表日現在のものです。
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