「IIJmio」がサービス改定 音声SIMの解約金を1000円に統一、同時申し込みのSIM枚数拡大

» 2019年09月18日 17時33分 公開
[田中聡ITmedia]

 IIJ(インターネットイニシアティブ)が、個人向けMVNOサービス「IIJmio」のサービスを改定する。

家族でのMNP転入が簡単に

 9月24日からは、IIJmio以前のサービスで異なる名義であっても、名義変更せずに、IIJmioの契約者名義でまとめて転入手続ができるようになる。IIJmioのプランでは、複数のSIMを発行して家族で使い、それぞれのSIMで高速データ容量を共有できる。

 現在、他の携帯キャリアからMNPでIIJmioに乗り換え、契約名義を夫など1人に集約する場合、キャリアの窓口で代表者1人に名義を変更した上で、MNP転入手続をする必要があった(つまりIIJ側で名義変更の手続きができなかった)。9月24日以降は、名義を変更せずに転入手続が行えるようになる。異なる契約名義でMNP転入すると、契約名義は全てIIJmioの契約者名に変更される。

最大5枚のSIMカードを同時に申し込める

 各プランで新規契約時に同時に申し込めるSIMカードは、現在のところ「ミニマムスタートプラン」と「ライトスタートプラン」が最大1枚、「ファミリーシェアプラン」が最大3枚。9月24日からは、ミニマムスタートプランとライトスタートプランは最大2枚、ファミリーシェアプランは最大5枚のSIMを同時に申し込めるようになる。なお、前者の2枚目以降、後者の4枚目以降は、SIMカード追加手数料として2000円(税別)が発生する。

改正電気通信事業法に関連する改定

音声SIMの解約金を1000円に

 IIJmioでは、音声SIM(みおふぉん)を利用していて、利用開始月から12カ月後以内に解約すると、12カ月から利用月数を引いた数×1000円(1000円〜1万2000円、不課税)の「音声通話機能解除調停金」が発生する。2019年10月1日以降は、利用期間を問わず、12カ月間以内の調停金は1000円とする。

コミコミセットの新規受付を終了

 端末と音声SIM、通話定額オプションをセットにした「コミコミセット」の新規受付を9月23日で終了する。

 上記2つの変更は、10月1日から施行される、改正電気通信事業法(改正法)に関連するもの。改正法では、MVNOについても100万契約以上の事業者は規制の対象となり、IIJもこれに含まれる。解約金の変更は、改正法で定めらている「解約金を1000円までとする」ルールに沿ったもの。コミコミセットの終了は、「通信と端末を分離する」ルールに沿ったもの。

IIJmio サービスの改定内容
IIJmio 通信サービス+端末(分割払い)をセットにした「コミコミセット」は9月23日で新規受付を終了する

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