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メッシュWi-Fiの「セキュリティ強化型」登場、バッファローが発売

11ac対応や2個セットなど

 株式会社バッファローは、メッシュWi-Fiの「Airstation connect」シリーズの新製品として、セキュリティ機能を搭載したWi-Fiルーター「WTR-M2133HS」を2019年12月上旬に発売する。価格は3万円(税込)。また、専用中継器「WEM-1266」2台とセットのスターターキット「WTR-M2133HS/E2S」は価格は5万3000円(税込)。

 WTR-M2133HSは、既発売のIEEE 802.11ac/n/a/g/b対応Wi-Fiルーター「WTR-M2133HP」に、株式会社デジオンが機器組み込み向けに提供しているセキュリティ機能「ネット脅威ブロッカーPremium」を搭載した製品。

メッシュWi-Fiルーター「WTR-M2133HS」
スターターキット「WTR-M2133HS/E2S」

 ネット脅威ブロッカーPremiumは、Kaspersky提供のセキュリティ脅威情報を用いたデジオンのネットワーク機器向けセキュリティ組み込みサービス「DiXiM Security Powered by Kaspersky」を採用。製品には1年間の無料ライセンスが付属し、以降は有料でライセンスの更新が可能。

 ネット脅威ブロッカーには、ウイルスへの感染や不正な通信が疑われる機器の通信を遮断する「情報漏洩ブロック」、フィッシングなどのネット詐欺や、ウイルスなどが仕込まれた悪意あるウェブサイトへのアクセスを遮断する「悪意サイトブロック」、外部からのアクセスポートを開放するUPnPへのポート開放要求を監視し、侵入の危険性を持つものを遮断する「危険UPnPブロック」、端末ごとにインターネット利用時間を制限できる「キッズタイマー」の各機能を搭載。

 この危険UPnPブロック機能における通信の判定は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の委託研究「WarpDrive」プロジェクトによる研究成果をもとに、横浜国立大学大学院環境情報研究院吉岡克成准教授の協力を得て設計・開発されているという。

 さらに、本製品が搭載しているネット脅威ブロッカーのPremium版には、機器やサイトカテゴリーごとにブロックが可能な「コンテンツフィルターPlus」、ルーターへの機器接続やサイトブロックを通知する「プッシュ通知」、外出先からWi-Fiルーターの設定が行える「リモートアクセス」、通信量の統計をグラフでチェックできる「利用時間統計」の機能を搭載する。

 WTR-M2133HSは白い円盤状の筐体で、5GHz帯×2と2.4GHz帯のトライバンドに対応。最大通信速度(理論値)は866Mbps(5GHz接続時)または400Mbps(2.4GHz接続時)。5GHz帯のW52・53と2.4GHz帯用にはそれぞれ全方向アンテナを内蔵、5GHz帯のW56用には、前後0~90°と横方向0~270°に可動できる2本のアンテナを装備する。

 本体底面には、いずれもギガビット対応のWANポート×1とLANポート×3、USBストレージやプリンター、オーディオ機器を接続可能なUSB 3.0ポート×1を装備。ルーター/ブリッジ/中継器の各モード切替用の物理スイッチも備える。本体サイズは直径213mm、厚さ70mm、重量は970g。