みんなのケータイ

「Galaxy Fold」の使い道を探していたらYouTuberになった

 24万円もする折りたたみスマホ「Galaxy Fold」。

 折りたたみはどんなに便利なのか。これから主流になるのかを自分で買って使って試してみたかった。

 ただ、大画面のスマホが全盛のなか「折りたたみだからこそ便利な使い方」が意外と見つからない。確かに日経電子版ビューワーとかdマガジンや動画閲覧は大画面で本当に見やすい。

 「Galaxy Foldをどう活用すればいいのか」とあれこれ悩んだ挙げ句、浮かんだのが「YouTuberになること」だった。

 YouTuberのようにカメラに向かって話しかける際、Galaxy Foldは開くと複数のアプリを立ち上げることができるので、カメラ映像の横にカンペとしてメモなどを表示させておくことが可能だ。

 Galaxy Foldなら撮影後、すぐに動画編集アプリでちゃちゃっと編集し、すぐにアップする事もできてしまう。編集ソフトはKinemasterを使っている。本当はAdobe Premiere Rushを使いたいところなのだが、なぜか他のGalaxyシリーズには配信されているものの
、Galaxy Foldには配信されていなかった。

 Galaxy Foldは開くと大画面なので、とにかく動画の編集がやりやすい。また、チップセットがハイエンド向けで高性能なCPUを搭載する「Snapdragon 855」、メモリーが12GBということで、ストレスなくサクサクと編集作業が進むので快適だ。

 Galaxy Foldは折りたたんだ状態でもサブディスプレイがあり、カメラでの撮影が可能なデザインとなっている。記者会見などが終了し、幹部を囲んで詳しく話を聞くときでも、長時間、折りたたんだGalaxy Foldを持っていても疲れにくい。これが、大画面のスマホだと結構、手が痛くなってくるのだ。

 Galaxy FoldでYouTuberをやっていて不満なのが、周辺機器の少なさだ。

 Galaxy Foldに限った話ではないが、特にUSB-Cで接続できるマイクが市場にほとんどない。これが、iPhoneであれば、Lightning端子でつなげるマイクが結構、充実していたりする。

 ここ最近、Android陣営のメーカーでは「クリエイターのためのスマホ」を標榜するところが増えてきたが、USB−C対応のマイクなどの周辺機器を充実させる取り組みも行ってもらいたいものだ。

 ちなみにいまはUSB-C対応のマイク付きイヤホンで収録を行っている。

 通常、YouTubeに動画を配信する際、デジカメで撮影し、画像データを引っこ抜き、パソコンにコピーして編集してアップという流れになるが、Galaxy Foldであれば一つのデバイスで完結できるのがとても重宝だ。特に編集作業や書き出す作業がサクサクこなせるというのが魅力で、このあたりはかなり満足度が高いのだった(と、24万円も払っているので自分を思い込ませている)。