本日の一品

「にゃんでも招き猫メーカー」で縁起の盛り塩と楽しい大根おろしを楽しむ

 料亭などでは塩を三角錐型あるいは円錐型に盛り、縁起担ぎ、厄除け、魔除けの目的で盛り塩を玄関先や家の中に置く風習がある。特に“お客が来てなんぼ”の料亭では開運と千客万来の目的で古くから行われていた習慣だ。

 一方、日本に江戸時代頃からあると言われている“招き猫”は、右手(前右足)を挙げて金運を招き、左手(左前足)を挙げて先客を招くというのが一般的だ。昨今では来日観光客相手に両手を挙げて金運と先客の両方願いもあり得るが、両手を挙げてしまうことから“お手上げ”状態だという理解もあるそうだ。

盛り塩と招き猫のハイブリッド商品「にゃんでも招き猫メーカー」は開運と千客万来を祈願する現代にも通じる面白アイデア商品だ
アイデアは購入者のセンス次第……何に使えるか考えるのもなかなか楽しい

 今回は、そんな“盛り塩”と“招き猫”の両効能の良いところを抱き合わせしたような「にゃんでも招き猫メーカー」をご紹介したい。

 にゃんでも招き猫メーカーの本体は大理石模様のようなプラスティック製。高さは約6㎝。前部と後部に分かれ、出来上がった“盛り塩猫”を飾るプレートが付属する。プレート表面にはお約束の“開運”の文字が。

プラスティックの猫枠に塩や大根おろしを詰め込んで実用に使える
猫枠は前部と後部に分かれ、飾り台も付属する
実際に作ったときはこういう感じで前後の部分を引き離し、飾り台に立つようにする
飾り台にはお約束の「開運」の文字が刻まれている

 実際に“盛り塩猫”を作るために、近所の業務スーパーで焼き物、煮物、漬物用の食塩を1kgたったの78円で買った。どうも盛り塩は食塩(精製塩)ではなく粗塩(天然塩)を使うというのが普通のようだが、近所で入手しづらかったので、今回は食塩を使ってやってみた。

 方法はいたって簡単だ。前部と後部を合わせた猫枠に底から食塩を目一杯詰めて、圧をかけて指先や小さなスプーンの裏側で押し込むというスタイルだ。

 しかし、何度やっても詰めたはずの食塩は猫の前部と後部のパーツを開いた瞬間に砂のように崩れ、ただの一度も猫の形には収まってくれなかった。

筆者は近所の業務スーパーで“食塩”を1kg、78円で買ってきた
最初は食塩をそのまま使ったが、砂のように流れてしまった。家内は水分を加えて何度か粘度を変えて最後は型崩れしない食塩の塩梅を見つけたようだ
なんとか出来上がった盛り塩招き猫
2匹目(左)もなんとか同じような感覚で出来上がった

 以前そこそこ上手く行った大根おろしのことを思い出して、食塩に多少の水分を与え、同じように猫枠に押し込んでいったら何度目かに成功した。実は成功したのは早々に諦めた筆者では無く、何度か水分の量を調整をしてチャレンジしていた家内だった。

 サラサラとベトベトの中間くらいで、水分によって辛うじて食塩がくっつく程度が理想的なようだ。猫のディテールはそこそこだが、一般的な三角錐型や円錐型の盛り塩とは違った可愛らしさとユーモアのこもった盛り塩が出来上がった。

大根おろしを使った招き猫の方が盛り塩招き猫より遥かに簡単だ
固く絞って水分を抜いた大根おろしを詰めると、この程度には出来上がる。あとは耳周辺のバリ対策が必要だ。努力とTRYあるのみ
耳周辺の問題はまだあるが、シッポのシルエットも食塩よりも遥かに表現しやすい

 大根おろしの方は盛り塩より簡単だ。大根おろしをしっかり手で握って水分を絞り切ったタイミングで、猫枠に押し込み詰め込んで一杯になったら前部と後部の枠を取り外す。ほとんど崩れることも無く、なかなか可愛い招き猫の大根おろしが完成だ。我が家では早速、焼き魚と一緒に美味しく食べてしまい、肝心の撮影を忘れてしまった。

 盛り塩猫の方はクリスマスから年末年始を迎えるにあたって、開運祈願と、別に自宅で商売をしている訳では無いが、千客万来を願って玄関に飾った。なかなか可愛い出来で家族の評判も上々だ。

出来上がった盛り塩招き猫は、客商売でもないが、玄関ドアの下に飾ってみた
乾燥して盛り塩招き猫が塩崩れしないように適度なインターバルで霧吹きで水を吹きかけると効果があるらしい
商品名購入場所購入価格
にゃんでも招き猫メーカーAmazon2000円前後