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センスウェイとNTTPCコミュニケーションズが協業、閉域型LoRaWANサービスを提供

 NTTPCコミュニケーションズ(以下、NTTPC)とセンスウェイは、閉域型LoRaWANの事業化に向けた開発・販売面での協業に合意した。協業の合意に基づき、センスウェイは2月4日から閉域型LoRaWANサービスを提供する。

 新たに開始する閉域型LoRaWANサービスは、センスウェイが提供中のLoRaWANサービス「SenseWay Mission Connect」に、NTTPCのMaster'sONE IP-VPN閉域網を活用することで、IoTで機密性の高いデータを取り扱う自治体、製造業、建設業などセキュリティを重視する顧客向けに、セキュアな閉域網で接続するLoRaWANサービスを実現する。

サービス構成イメージ

 閉域型LoRaWANサービスの特長として、プライベートLoRaを運用する場合は、利用者自身が全ての設定をする必要があり、導入まで非常に手間がかかるが、閉域型LoRaWANサービスでは基地局、管理サーバーなどを利用者自身で運用する必要が無い。

 また、温湿度センサー、GPSトラッカー、開閉センサーなど市場に出回っている多数のLoRaWAN対応デバイスが利用でき、サービスを迅速に立ち上げできる。

 閉域網サービスを利用することで、インターネットに接続せずに、安全にIoTデバイスとのデータのやりとりが行えるほか、鉄道車両や自動車などの移動体に閉域型の基地局を設置すれば、移動中でも複数センサーのデータ取得が可能になる。

 基地局を自営する必要があるプライベートLoRaでは、基地局設置などの初期費用が高くなるが、閉域型LoRaWANサービスの導入により、初期コストを低減して費用を平準化できる。

 両者は今後、閉域型LoRaWANサービスに関する開発・販売の協業協定に基づき、共同でマーケティングおよび販売活動を実施する。

 NTTPCは、2月のサービス開始と同時にセンスウェイの閉域型LoRaWANの再販を開始し、自治体、製造業、建設業等への販売活動を展開する。