「Galaxy Z Flip」の実機に触れる 縦長+小型だけがメリットじゃない(1/2 ページ)

» 2020年02月12日 14時37分 公開
[石野純也ITmedia]

 Samsung Electronicsが2月11日(現地時間)に開催した「Galaxy UNPACKED 2020」で、最初に紹介された端末が、「Galaxy Z Flip」だった。同モデルは、Galaxy Foldと同様のフォルダブルスマートフォンだが、横ではなく、縦に折りたためるのが特徴。フィーチャーフォンのように、折りたたむとコンパクトなサイズになり、持ち運びやすいのが縦折りのメリットだ。ここでは、同イベントの会場に展示されていた実機を、写真とともにチェックしていこう。

Galaxy Fold UNPACKEDの冒頭で発表された「Galaxy Z Flip」。カラーは3色で、左からミラーブラック、ミラーパープル、ミラーゴールド

開くと21.9:9の縦長ディスプレイに

 Galaxy Z Flipのディスプレイは、縦に長い6.7型。アスペクト比は、21.9:9で、比率としてはシネマスコープサイズを打ち出したソニーモバイルの「Xperia 1」「Xperia 5」より縦長だ。横位置で21:9の映画などを再生すると、上下に黒帯が表示されないのはこのアスペクト比のメリットといえる。解像度は1080×2636ピクセルでフルHD+となる。

Galaxy Fold ディスプレイは縦に長い21.9:9で、6.7型というサイズの割には横幅が73.6mmと狭く、手に持ちやすい
Galaxy Fold 映画のような横長のコンテンツを、画面いっぱいに広げて再生できる

端末を置いた状態で画面を2分割できる

 折りたたんだときには、カチッというヒンジの動きが手に伝わってくる。ヒンジは曲げている途中で止めることが可能。この機構によって、開く、閉じるだけでなく、開く途中で止め、端末を置いて利用することができる。Samsungはこの状態を「Flex mode」と呼んでおり、上下4型ずつに画面を分割できる。カメラのように、対応しているアプリについては、折り曲げ部分に合わせる形で、画面が上下に分割される。

Galaxy Fold 折り曲げる途中の状態で固定することが可能
Galaxy Fold 対応しているアプリは、折り曲げた部分を境に、画面が上下で分割される
Galaxy Fold
Galaxy Fold セルフィーがしやすいだけでなく、端末を固定しておきたいハイパーラプスのような撮影もしやすくなる
Galaxy Fold 電話アプリも、画面分割に対応している。折り目に合わせて、下にキー、上に電話番号が表示される
Galaxy Fold ヒンジ部分には、サムスンのロゴが刻印されている
Galaxy Fold 折り曲げられる部分の左右には、T字型のストッパーがついている

 UNPACKEDにはゲストとして、Googleでエコシステム&プラットフォーム担当を務めるシニアバイスプレジデントのヒロシ・ロックハイマー氏が登壇しており、Samsungとの協業について語っていた。UNPACKEDで紹介されたように、Galaxy Z FlipではYouTubeアプリも、上下に表示が分かれた。Googleは、Galaxy Z Flipなどのフォルダブルスマートフォンに、Androidとして対応していく方針。純正アプリ以外にも、この形状を生かすアプリが増える可能性は高そうだ。

Galaxy Fold YouTubeアプリも、折り目に沿って上下に分割された

閉じたままセルフィーもできる

 閉じたときのサイズは幅73.6×高さ87.4×mmで、正方形に近い形状になる。上部には超広角と広角のデュアルカメラを搭載。その横には、1.1型と小型の「カバーディスプレイ」を備える。このディスプレイには、時刻や通知を表示できる。また、サイドキーをダブルクリックすることでカメラを起動し、セルフィー用の小型ディスプレイとして活用することも可能だ。

Galaxy Fold 閉じると、正方形に近いサイズ感に
Galaxy Fold 小窓のような1.1型ディスプレイには、時刻や通知を表示
Galaxy Fold セルフィー用のサブディスプレイとしても利用できる
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