みんなのケータイ

リバースチャージのおかげで、自宅からの締め出しを免れた件

 人間だれしも失敗するものである。大容量モバイルバッテリーを常に持ち歩き、ノートパソコンですら、バッテリー切れを許さない、と息巻いている筆者でも、モバイルバッテリーとスマホの架け橋となるケーブルを忘れることがある。

 というのも、ここ最近は、2万7000mAhのモバイルバッテリー「AlsterPlus」とJ-Force「世界武蔵」の2つを持ち歩いており、この「世界武蔵」がUSB Type-CとLightningケーブル内蔵のため、バックパックの内ポケットにスマホ用ケーブルを入れておかなくなったという経緯がある。

 「世界武蔵」の容量は5000mAh。出先で毎回使うわけではないが、使ったらバックパックから取り出して、充電する。

 この「毎回使うわけではない」というのが曲者で、習慣化した行動であれば指差し確認でもするところなのだが、毎回のルーティーンでない場合、入っていないことに気づけない。そして、そういうときに限って、スマホを使いまくり、家までのあと少しを持ちこたえられそうにない、という状況が発生するのだ。

 つい先日、そういった事態に見舞われた。そう、思いのほかメインスマホを使うことになり、内蔵バッテリーが尽きそうになってしまったのだ。

 「ケータイ Watchに寄稿するライターなら、どうせ、スマホなんか何台も持っているんだろうから、それを使えばいいのでは?」と思われるかもしれないが、違う、そうじゃない。メインスマホのiPhone Xは、家に入るための鍵――スマートロックを解除するためのアプリが入っているのだ。

 ここでふと、「そういえば、買ったばかりの頃、Mate 20 Proにはリバースチャージ機能があって、iPhoneをワイヤレス給電できるという記事を書いたはず」と思い出した。アウトプットすると記憶が定着しやすいので助かる。

 さっそくMate 20 Proの設定画面から「電池」に入り、「ワイヤレス給電」をONに。iPhone Xと背面を合わせて給電することができた。

 前回は、Mate 20 ProのNFCを切らないでおくと、iPhone XとMate 20 Proが離れたりくっついたりするたびに、Apple Payの画面が表示されて恥ずかしい、ということを書いたが、「Mate 20 Pro」と「iPhone X」の上下をそれぞれ逆に合わせることで回避できることに気づいた。

 さらに、背面手帳型のiPhoneケースを使っているのだが、その背面フリップをガバっと開けてMate 20 Proを挟み込めば、ずれることもなく快適にiPhoneへの給電を続けられる。本当に危機的な状況に陥ったときには、頭がフル回転するものだ。

Mate 20 Pro程度の厚みであれば、背面フリップで挟み込める

 おかげで、この寒空の下、家人が帰ってくるまで凍えそうになりながら待たなくてはならない、という危機を回避。無事にドアの鍵を開け、暖かい部屋に入ることができたのだ。

本当にギリギリ状態。ワイヤレス給電できるMate 20 Proがなかったらと思うとゾッとした