みんなのケータイ

スマホを携帯し忘れて半日も耐えられなかった話

 私は現在、毎日、「AQUOS R3」「iPhone 11 Pro」「HUAWEI P30 Pro」の3台のスマホを持ち歩いています。AQUOS R3は主におサイフケータイ、iPhoneは家族との連絡、P30 Proは電話とカメラという使い方ですが、先日、この3台とも携帯するのを忘れてしまうという大失敗をしました。

 自宅の最寄り駅でAQUOS R3がないことに気がつき、すぐ3台とも忘れてしまったことが分かったのですが、取材先に遅刻しないように着くには家に戻っている時間がない。仕方がないので、そのまま久しぶりに切符を買って電車に乗ったのですが、本当に色々と面倒で、スマホなしでは生活できないと思い知ったのでした。

左からP30 Pro、AQUOS R3、iPhone 11 Pro。これをすべて忘れてしまうとは、どれだけぼーっとしていたのか……。日常的に使うアプリはほぼ同じですが、もっとも多くのアプリが入っているのはiPhoneです

 まず、駅の案内板から行き先を探して切符の金額を確認し、買うのが面倒です。毎回いちいち調べていたら時間がかかると思い、1日乗り放題券を購入しました。ケチって東京メトロのみの乗り放題にしたので、都内をスムースに移動することができません。また、到着駅から取材先までのルートがあやふや。もともと方向音痴なもので、初めての場所だったらたどり着けなかったと思います。これまた久しぶりに街中に設置されている地図を数回確認しました。

 取材先の会場はビルの4階だったのですが、記憶からそれを思い出すのに少し時間がかかりました。スマホがないのでメールもカレンダーもすぐには確認できず、相手先に確認しようにも電話番号がわからないので公衆電話も意味なし。周りに知り合いもいない。そのときは思い出せたのでたどり着けましたが、本当に初めての場所、初めての相手だったら一巻の終わりでした。

 幸い、午後からの取材までにしばらく時間があったので家に戻ることができたのですが、スマホなしで半日も過ごすことができませんでした。大事な電話が入っていたらと思うとヒヤリとします。

 今回、スマホがなくて最も困ったのが、連絡先とメールの確認ができないことでした。これが見られないと電話連絡も住所の確認もできません。もちろんノートパソコンを持ち歩いていますが、Gmailなどでオフラインモードを活用していなかったので、確認できなかったでしょう。ここは今後、見直すべきかなと思っています。

 携帯電話を持つようになったのはiモードが始まる数年前からで、20年以上ぶりに連絡ツールを持たない生活を体験しましたが、半日も耐えられませんでした。かつて携帯電話なしでどうやって仕事をしていたのか思い出せないくらい、自分と携帯電話は一体になっていることを実感しています。

 強いて言えば、“原稿まだですか?”連絡も絶対に来ないということが、ちょっとだけ嬉しかったのですが、私はデジタルデトックスなんてできません。いえ、したくありません。

 Wikipediaを見ると、デジタルデトックスを始める動機には「いくつかのインターネット依存症とみなされる依存行動が現れることに対する不安」「テクノロジーの使いすぎから生まれるストレスや不安の軽減を目指すため」などとあります。

 私が携帯電話に依存しているのは認めますが、デジタルデトックスでストレスや不安は軽減されません、むしろ増えました。常に携帯電話があることでストレスや不安を回避でき、快適に心安らかに生活できると分かった体験でした。