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KDDI、日本初のTIP Community Lab設立へ――次世代通信の技術開発を推進

 KDDIは、テレコム分野のイノベーションを加速するための「Telecom Infra Project」(TIP)において次世代の通信インフラ技術の開発の推進へ協力すると発表した。

 TIPは、通信ネットワーク構築のコスト削減を目的としてオープンな技術を開発し、通信インフラの高度化を目的とするノキアやFacebookなどが中心となり活動する非営利組織。通信事業者や通信機器ベンダー、スタートアップ企業を含む数百の企業・団体が参画する。

Telecom Infra Project概要

 KDDIでは、日本初となる「TIP Community Lab」を東京都内に設立する。TIP Community Labは、通信ネットワークを構成する機能に用いるハード・ソフトの構成や仕様について議論し、技術開発を低コストかつ効率的に進めるための開発・検証施設。日本での開設に合わせてKDDIは、KDDI総合研究所と協力し、汎用技術を使って基地局を集約するトランスポート設備の検証を行う。

OOPT内におけるサブグループ

 加えて、TIPのOpen Optical Packet Transport(OOPT)プロジェクト内に新たにバックボーンネットワークに関するサブグループ「Disaggregated Open Routers」(DOR)を2020年春に創設する。同プロジェクトでは、KDDIの主導のもとバックボーンネットワークに用いられるルーターなどの装置をオープン化するための技術開発を推進する。